■熊本市中小企業経営サポートプラザ
 
 10月1日、産業文化会館4階に熊本市が運営する「熊本市中小企業経営
サポートプラザ」(以下は「サポートプラザ」と称す)がオープンした。経営者や
創業を志す方々の「たまり場」として、気軽に立ち寄れるスペースである。
 平成15年度に熊本市が「熊本市地域経済活性化プロジェクト」を発足させ、
起業・経営革新チーム、観光振興チーム、中心市街地・周辺商店街活性化
チームの3チームを編成し、3分野の連携と相乗効果を狙った施策を企画した
成果の一つが、この「サポートプラザ」である。
 私はこのプロジェクトの中で、起業・経営革新チームのリーダーを拝命し、サブリーダーや7名の委員(経営者)や、東京のシンクタンクである日本経済研究所と一緒になって検討を重ね、昨年度末に幸山
市長への中間報告及び最終報告を行ったわけだが、我々のチームの目玉が「サポートプラザ」である。
 今回の市の取り組みの中で、変化を感じたことが3つある。

@ 今まではシンクタンクの企画に沿った集約がなされるのであるが、今回はチームの企画に基づき、
シンクタンクを動かしたこと。従って、他県で企画されているものの焼き直しではなく、熊本市独自の
企画が作れたことである。
A 行政施策は一度決めたことは変えない傾向にあるが、今回はプログラム自体に柔軟性を持たせ、実施後の修正を重ねていくことになったこと。即ち、民間では当たり前のマネジメントサイクルを回すようにしたことである。
B 今までは縦割り行政の中で、それぞれの課が単独に企画するのが当たり前であったが、今回は起業・
経営革新チーム、観光振興チーム、中心市街地・周辺商店街活性化チームの3チームの連携・融合施策を
企画したこと。いわゆる組織横断的な施策を企画しようと努力したことである。
 それから「サポートプラザ」発足に当たって、くまもとテクノ産業財団との連携が検討されるようになった
ことも大きな変化である。市が財団の専門家派遣事業の活用することや、県が「サポートプラザ」を連携
機関に組み込むことや支援人材の協力なども検討されている。私が財団・市の両方に関係していることもあり、
財団と市の施策が補完協力される可能性が出てきたことを喜んでいる次第である。
   「サポートプラザ」は、次年度は新たな企画も追加実施される予定もあり、変化成長発展を目指すようになるので、起業・経営革新チームのメンバー全員で側面協力し、経営者や創業を志す方々の「たまり場」として、気軽に立ち寄れる
スペースを育て上げていきたいと考えている。

              施設案内    
               ◆所在地  熊本市花畑町7番10号 産業文化会館
               ◆休  日  土・日祝祭日、年末年始(12/29−1/3)
               ◆お問合せ 熊本市商工振興部金融経営相談課内
                        熊本市中小企業経営サポートプラザ
                            TEL 096−325−2388
                            FAX 096−354−5813