■オーストラリアのCREEDA その@
  先日、大阪の島屋ビジネス・インキュベータを訪問した際に、オース
 トラリアのCREEDA Incのマネージャーであるジュリアン・ウェブ氏の
 話を聞き、意見交換をする場があり、非常に勉強になったと共に、
 大いなる刺激を受けた。

Julian Webb氏

 〈CREEDA Inc〉 :オーストラリアの首都キャンベル市(人口30万人、6つの大学)でCREEDA 
  Incを1989年に設立し、同市内3ヶ所にインキュベータを作ってきたジュリアン・ウェブ氏に来て
  もらい、オーストラリアの実情と島屋インキュベータを一緒に見聞した上での意見交換を行った。
  世界に3000のインキュベータ、オーストラリアには100のインキュベータがあるとのこと。自分も
  欧米から学んでインキュベータを設立したり設立支援を行ってきたが、文化・風土・習慣の違いに
  より、やり方を変える必要性を感じているので、そのことを分かった上で話を聞いて欲しいとの
  前置きあり。


 使   命 : 「人材と企業の育成」および「地域発展による就労機会の創出」

 事業内容 : ビジネス・インキュベータ、ビジネス・アドバイス、就職斡旋、職業訓練、コンサルティング
           (就職斡旋、職業訓練についてはやるべき内容であるかどうかの疑問も持っている)

 組   織 : 非営利の起業家的地域団体(NGO)、行政は支援するが口は出さない方式(イニ
           シャルコスト負担、ラニングコストは負担なし)、職員20名、純資産70万ドル、建物は
           行政・大学の持ち物を無料貸与、民間支援はマイクロソフト、キャノン、エリクソン等
           から事務機器や資金援助の提供あり
 〈ウェブ氏の活動歴〉 
 1970年代後期に失業者のための起業支援を個人で始めたが、失業者対象で難しい面も多く、
 対象を起業したい人に切り替え1989年にインキュベータを3人ではじめた。その後に同市内で
 インキュベータの拡充を図りCBC・Downer(学校跡地で、IT関係中心)、CBC・Narrabundah(老人
 ホーム跡地で、金融・ビジネス支援中心)、CBC・John Knight Tuggeranong(ホテル跡地で、個人
 サービス関連中心)の3ヶ所に合計100社(各インキュベータ30〜40社)くらいを入居させて、
 20人(30名いたときもある)の職員と外部のビジネスコーチ(有償)、メンター(無償)で、運営している。
 収入は賃料(75%)と企業サービス料他で賄っており、黒字基調でやってきている。インキュベータ
 3ヶ所・100社くらいを持つようになると、集中管理を行うことで、採算性も取りやすくなると考えている。
 最近では、2001年にキャンベラ大学などと一緒にハイテク・インキュベータEpicorpを、イスラエルの
 事例を参考に立ち上げており、800万ドルの資金を確保して投資も含めた支援を行っているが、まだ
 採算は合っていない。徐々にノウハウを蓄積する中で、海外を含めてのコンサル依頼も増えており、
 コンサルティング会社も設立している。