■大阪市のビジネス・インキュベーション・システム そのA
 島屋ビジネス・インキュベータは大阪都市型産業振興センターのインキュベータの最初に設置したインキュベータであり、現在の大阪都市型産業
振興センターは、複数のインキュベータを有しており、それらがネットワークインキュベータを形成しているので、この辺を中心に述べておきたい。


  1990年の島屋ビジネス・インキュベータを皮切りに、分散方式の
 ネットワーク・インキュベータが出来上がりつつある。プレプレ・インキュベータ
 としての創業準備オフィス1ヶ所(大阪産業創造館)、プレ・インキュベータ1ヶ所
 (メビック扇町)、メイン・インキュベータ4ヶ所(研究開発系:島屋ビジネス・イン
 キュベータ、製造・生産系:テクノシーズ泉尾、IT・デジタル総合系:イメディオ、
 ソフトクリエイティブ系:メビック扇町)のインキュベータ・ネットワークを
 構成するまでになっている。
  特筆すべきこととして、政令指定都市としての中小企業支援センターである
 「あきないえーど」も、今年度からは総合支援機能としてネットワークの一翼を
 担い、各インキュベータ担当を設置してサポートを始めていることである。
 産業創造館を要として、今まで個別に点在していた夫々の機能が有機的に
 結合し、システム化が進み始めていることは素晴らしいことである。


   プレプレからプレへ、プレからメインへの支援企業のシフトもだんだん増えてきており、大阪市の
  インフラとしてのビジネス・インキュベーション・システムが機能し始めるところにきている。日本初の
  都市型ビジネス・インキュベーション・システムが大阪で15年かけて機能し始めているわけだが、
  できれば地域型ビジネス・インキュベーション・システムを熊本発で同じくらいの時間をかけて実現
  されていくことを目指したい。

   参考までに大阪のビジネス・インキュベーション・システムを紹介した「パワー!インキュベー
  ションズ・おおさか」のURLを紹介しておく。
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                       http://www.pio.ne.jp/movie.html