■リージョンIM活動をスタートして

  リージョンIMとしての活動も早いもので3ヶ月を過ぎた。
  目指すべきリージョンIM活動は、私などがすぐにできるようなものでなく、
  時間をかけて多くの方々の賛同の下に行うことが可能となる。
  私自身が、当面のリージョンIM活動としてやっていこうと考えていることを
  以下のように整理している。

  熊本県の社会インフラとしての「BIS(ビジネス・インキュベーション・システム)」を
  構築していくために、BISの普及・新党を図るべく、組織横断的な活動を心がけてやっていく。

  @ 起業家・企業家の事業化支援
     本来のインキュベーション・マネジャー活動であり、最も大切な活動であると位置づけている。
     従来からの支援企業や、インキュベータ入居企業のうち、選択と集中を意識して、有効な支援を
     行っていく。3ヶ月の間では、24社くらいとの接触の中で、3分の1くらいの企業とは継続的な
     支援を行ってきている。

  A 主要市町村のBIS施策推進へのアプローチと支援
     主要市町村として、熊本市を筆頭に9市くらいとの接触をすることからはじめようと考えている。
     具体的には、9市商工部署及び商工会議所を訪問し、くまもとテクノ産業財団及びリージョンIM活動
     を紹介するとともに、地域ごとの現状を教えていただき、今後のつながりの下作りをすることから
     始めている。現在のところ、6市及び商工会議所との面談を済ませているが、温度差もあることが
     分かってきたところである。

  B 県内IMの育成支援とネットワークづくり
     熊本県内には現在、財団に3名、熊本大学に1名、荒尾商工会議所に1名の合計5名の
     IM研修終了生がいる。今年度も財団から2期生としてIM養成研修を受講中である。
     多くの市町村にIM養成研修受講生を広げていくことで、県内支援人材のネットワークづくりを
     やっていきたいと考えているところである。

  C 県・財団へのアイデアや関連情報の提供
     熊本県の新産業振興課や財団事務局長との面談やメール交換の中で、アイデアや関連情報の
     提供を行っていくことを考えている。すでに、いくつかのテーマもいただいており、情報提供や
     アイデア提供も行っているところである。

  D 県外(九州・全国)との交流及び関連情報の収集・提供
     これについては、大きくは九州経済産業局関連での会合(BIP:ビジネスインキュベーションプラザ
     など)や九州各県との情報交換、及びJANBO関連での会合やIM養成研修関連などを通しての
     情報収集を行い、差し支えない範囲での県・財団への情報提供などを行っている。
     社会インフラとしてのBISをつくっていく上で、必要なツールになりうる「子供の自立化教育」
     「ビジネス図書館」などについても、情報提供を合わせて行っていくように考えている。