■ビジネス・インキュベーションに関する基本用語  
 
  ビジネス・インキュベーションに関する用語で、一般の方には分かりにくい言葉が多くあるように
 思います。
  そこで最も基本的な用語3つ
 (ビジネス・インキュベーション、ビジネス・インキュベータ、インキュベーション・マネージャー)
 に関してJANBOで活用する際の意味合いについて記載しておきます。
 (JANBOIM養成研修マニュアルより)

@ビジネス・インキュベーション
ビジネス・インキュベーションとは、新たな事業を創出するための、一連の支援システムと連携活動である。インキュベーション(incubation)とは、インキュベート(incubate)の名詞形であり、「孵化」「保育」「培養」といった意味があるが、ビジネス・インキュベータの発祥をたどると実態は保育である。略してインキュベーションと表現する場合が多いが、経済用語ではビジネス・インキュベーションが正しい。
 今日的な意味は「意図的に事業を創出・成長させること」と発展しているが、インキュベーション事業の原点は「創業者の創業活動を支援すること」であり、この意味でのインキュベーション事業の目的は、効果的に創業者を支援することにより多くの事業を創出し、地域の雇用の拡大や地域経済の活性化に貢献することにある。

Aビジネス・インキュベータ
ビジネス・インキュベータとは、ビジネス・インキュベーション実施機関という広義の解釈もあるが、
伝統的には同一の施設内に創業者を入居させ、事業成長に必要なノウハウや経営資源、情報などを提供し、成長を加速するところをいう。しかし後に施設がなくてもプログラムだけのものをビジネス・インキュベータと呼ぶケースも生まれている。

Bインキュベーション・マネージャー
事業を始めようとする経験の乏しい人へ、知識・ノウハウ・経営資源など不足するものを幅広く速やかに補い、時には事業や人生の相談相手となり、支援システムを機能させながら、希望者を事業達成まで導く人をインキュベーション・マネージャー(IM)と呼ぶ。
 IMは、創業者の支援に興味と情熱を持つ人なら誰でも、研修と経験により達成可能な一つの職業である。