■地域診断士研究会

地域診断士研究会を立ち上げたのが、2006年6月だったので、13年目を迎えるところである。
今回のオフィス移転を契機に、4月から研究会定例会の場所をオフィスチェイカスから診断士協会に変わった。この1,2年で新入会員も増えたことから、3月の定例会で「地域診断士研究会の発足から今まで、そして今から」について私のほうから話す予定だったが、急遽入院したために、作成したPP資料を使って村橋会長から話をしてもらうようにした。

 
今までの一つの総括として、私の診断士人生において大切にしてきたこと「自ら発信」「チャレンジ」「ご縁の大切さ」「ブラッシュアップ」を実感して、一人でも多くのメンバーに取り込んでもらいたいと作成したつもりだったが、あとで何人かに感想を聞いてみたところ、必ずしもそのような受け取りがされていないように感じた。


そこで今回の診断士協会での第1回会合では、切り口を少し変えて話をすることにした。
出だしは、私が尊敬する星アソの星崎代表と故平田会長の話から始めた。星崎さんから「あなたは先輩から学んだことを、次世代にバトンタッチする義務がある」との言葉をいただいたこと、そして故平田会長の絶筆「共育塾5期生の皆さんへ」の中の、経営者への結びのメッセージ「この世に生を受けて生き続ける限り、どこまでできるかは自分自身にかかっています」という言葉を通して、私なりの解釈と、皆さんにバトンタッチしたいことを率直に話した。特に「ご縁の大切さ」について、いくつかの事例を紹介したことが実感に繋がっていればいいのだが・・・

そして地域診断士研究会の発足時の資料を活用して、当初どのような思いで、そのようなことをやっていたのかを話し、当研究会の仕組みを発展させて経営者塾・共育塾の仕組みづくりがされていることも理解してもらった。
この頃から「共育ネットワークづくり」や「地域創業活性化のインフラ整備」の一貫した活動を、地域診断士研究会メンバーと一緒に行い、バトンタッチも最終段階に来ていることを実感してもらった。
具体的には、①共育塾を奈須氏に、②熊志共育塾オブザーバーとして村橋・渡辺・木下氏に、③創業セミナー・熊本モデルを村橋・渡辺・木下さんに加えて研究会メンバーに、④BIシステム推進を堀氏・倉光氏に、⑤ベンチャーキッズスクールを坂本氏に、⑥ビジネス支援図書館を研究会メンバーにバトンタッチし、関連資料に関しても受け渡しを行った。加えて、モノづくりに強い診断士がほとんどいない中で、モノづくり現場にいた木下氏(昨年脱サラ)に全ての書籍類と資料を加えて受け渡しを行っている。

今後、どのように研究会と繋がっていくか悩んでいるところである。
今までは「最新情報、経営の本質、社会動向、技術動向」などを横山目線で整理した「プラスワン」という講義を、共育塾だけでなく研究会でも実施している。経営者であろうと、診断士であろうと、サラリーマンや学生であろうと、「自分の人生を、いい人生にしたい」という思いは同じであり、目指す姿は異なっていても、そのために大切な心構えは同じであると考えている。
毎回、自社取り込みシートでのフィードバックで、プラスワンへの評価を知ることができる共育塾に対して、プラスワン講義後にほとんど反応がないまま終わる研究会であることを、今回の研究会参加者には、「反応が実感できる共育塾」と「糠に釘の研究会」という表現で伝えた。
プラスワンは継続してほしいという意見はよく聞くが、どういうニーズがあるのか、全く不明であるので、今回、共育塾、熊志共育塾、地域診断士研究会で実施してきたプラスワンをリスト化して全員に渡し、後日、フィードバックをもらうことにした。
この結果に基づき、どのように対応していくかを検討したいと思っている。