■オフィス移転と断捨離

4月からオフィス移転を行うこととした。
昨年初に家内が入院をして、「家内は元気なのが当たり前!」と思っていたが、そうでないことを実感したこと、6回目の年男を迎えて世代交代のタイミングを強く意識したことなどがあり、今年度目標を立てるにあたり、今年を私の「仕事や生活を次のステップに向かわせる年」にすることにした。
約20年間、慣れ親しんできた建峰ビル3階のオフィスとも、もうすぐお別れすることになるが、私の診断士人生の殆どを過ごしてきた場所なので、想い出もいっぱい詰まっており非常に感慨深い。
そして今からは、自宅オフィスとSOCKETオフィスの二箇所を起点にした活動を新たにスタートすることになる。ライフワークである「次世代人材育成の場づくり」を更に一歩進め、それらを次世代にバトンタッチして、微力ながら熊本へのお役立ちに繋げたいと思っている。
 


「いつか使うかもしれない」「捨てるのはもったいない」「記念にとっておこう」などと考えて、溜めに溜めていたものをこの際、思い切って断捨離することとした。「断捨離」と言葉でいうのはたやすいが、いざ始めてみると「自分が今まで作ってきた資産・財産?を処分する」ことに対するロス感は思った以上に大きく、何とも言えない気持ちが湧き上がってきた。ここ3年間に使ったものは、ごく限られていることも頭では分かっていても、なかなか捨てられないものである。しかし気持ち的に捨て難いものを思い切って捨てることにより、不思議なもので「捨てる基準」が明確になり、その後は急激に「断捨離」が進み始めることも実感した。

具体的にやったこととして、①診断士になりたての頃から技術・知識を培うのに活用してきた基礎資料関係は地域診断士研究会の次世代メンバーに、②書籍類はSOCKETに寄贈することにした。また机や椅子・会議テーブル、その他サイドボードや書棚・食器棚・冷蔵庫等も、廃棄することなく共育NWの那須社長や松本代表に寄贈することになった。
そうすることで「もったいない意識」のハードルが大きく下がり、言葉を変えると「断捨離の覚悟」ができたといえる。
資料の整理整頓を行う時に、資料を確認しながら残すものを選んでいるうちに、この20年間の脱サラ人生の中で、いかに多くの知識・経験・技術を積み重ねてきたのかを再認識できる、いい機会というか素晴らしい機会でもあった。

創業ベンチャー国民フォーラムの起業支援家表彰(江崎玲於奈会長から表彰状をいただく)、国際ビジネスインキュベーション・シンポジウムでの同時通訳のパネラー参加(日・米・韓のパネラー)、ドキュメンタリー番組「ムーブ2004」で『「チエイカス」?中小企業「脱下請」最前線?』のテレビ放映、JANBO審査会で堀場製作所の故堀場会長との複数回の交流、第一回全国産学連携コーディネーター会議でのパネリスト参加など、熊本から全国にたくさん発信していたことを思い出したりしながら素晴らしい時間を過ごしている。殆どのものを思い切って捨て始めて、ただただ多くの貴重な経験をさせていただいた方々に、改めて心より感謝している。
今からの人生、自分なりの社会貢献に邁進したいと思っている。
感謝!