■創業セミナー・熊本モデル③

そして創業塾「基礎セミナー」を、5月18日から6月22日にかけて6回シリーズで開催し、つい先日に第6回の最終回を迎えることができた。
*第1回で「250の創業事例から学ぶ⇒各受講生の心構え再点検」と「イメージシートの紹介と演習⇒思いを深め経営要素をリンク」
*第2回で「熊本の創業事例の紹介⇒共育塾の起業家10社」「創業の基礎知識と創業の支援機関・支援施策」
*第3回では「企業の目的は顧客の創造⇒ドラッカー理論」と「マーケティング(現状の把握)⇒SWOT/クロスSWOT分析&演習」
*第4回で「イノベーション(発想の転換)⇒ニュー・コンビネーション+断固としてやる覚悟」と「創業計画書の作り方」
*第5回で「創業成功者に学ぶ⇒2人の起業家講話と意見交換」
*第6回で「創業計画書の作成演習」と「日本政策金融公庫・熊本創業支援センターからの助言」「受講生への励ましのメッセージ」「修了証授与」までを行った。


昨年の託麻商工会の時を思い起こすと、配布資料の印刷配布と受付を商工会でやっていただいただけで、その他一切を講師である私一人が担当したが、受講生の講義への集中を実感しながら実施することができたことは、非常にありがたかった面がある。実施結果は受講申込者数22名、受講者数21名に対して19名に修了証を渡すことができ、またアンケート結果についても概ね高評価であり、意見欄にも多くの感謝の意が記載されていた。託麻商工会の担当員からも、「今までの創業セミナーと比べると、受講生の目の色が違っていた」「最後までこんなに多くの受講生が残ったことがなく、また修了生が出たことも初めてである」と評価いただいた。
今回の基礎セミナーでは、コアメンバー5人に加え、多くのオブザーバーの協力を得て実施して、受講生の反応のバラつきを感じながらも、受講申込者数48名、受講者数29名に対して23名に修了証を渡すことができた。
またアンケートは最終日にとったが、受講生21人全員から回収し、意見欄についても18人が真摯な記載をしてくれたことに感謝している。各回の評価についても、5段階評価で第1回から4.3→4.1→3.8→4.1→4.6→4.2の推移で、総合平均が4.2となっており、受講生からはそれなりに高い満足度を示してもらえたと思う。

結果評価については第3者や受講生にしてもらうことであるが、コアメンバーが企画・運営して頑張ってくれたが、私自身としては託麻商工会でやった時の受講生の手応えに比べて、もう一つの感があり、当モデル事業に関してはブラッシュアップの必要性を痛感している。また多人数で分担するセミナーを行うにあたって、「セミナーコンセプトの共通認識を持つこと」「個別カリキュラムを各自に作ってもらうことの難しさ」など、今までと異なる新たな課題を感じさせられた。



さっそく最終回の翌日に、コアメンバー中心に関係者による反省会&懇親会を行ったが、各人が気付いた反省点も多々あり、それらを次年度に向けて整理しておくこととした。また7月2日には、地域診断士研究会の会合があるので、その時に情報の共有化をしっかりやっておきたいと思う。反省点と対策については、私なりには「対受講生」「対カリキュラム」「集客方策」「外部連携」「運営・連絡体制」「その他」の区分で、整理するところまでは実施したので、研究会メンバーには情報提供しておきたいと思っている。
次は受講生の中の創業意欲の高いメンバーに対する有料の実践セミナーを、8月26日~9月30日にかけて行うことにしており、是非、メンバーが力を合わせて成功させて欲しいと考えている。私自身は肥後創成塾と重なるために側面サポートをすることになる。
今回のコアメンバー、日本政策金融公庫の尾崎所長、地域診断士研究会メンバー、3信金のオブザーバー参加いただいた方々には、心より感謝している。