■熊本県におけるインキュベータ立ち上げ事例 そのC

第4回 :中四国IMブロック会議での学び

 平成14年4月に開催した第2回中四国IMブロック会議に私も参加しました。
今回の内容は、「インキュベータを立ち上げ1年後ぐらいに生じる悩みについて話し合う」というものでした。
この会合での経験は、10月にインキュベータを立ち上げたときに、非常に役立ちました。

 
 具体的には、入居審査のあり方についてです。「有精卵をいかに発掘するか」についての議論で、入居後3カ月ぐらいしてから、初めて判明するという話が非常に印象的でした。熊本でも判断期間を3ヶ月ぐらいにしたかったのですが、時間に余裕がなかったために、1ヶ月になりました。その間に最低でも3回は企業に接触して、スポットではなく複合的に判断するようにしました。
 次に、事業計画は変化するということです。実際に起業するといろいろなことに問題が発生し、それをクリアしながら進めていきます。必ずしも直線ではなく、場合によっては最初のプランとは全く違う形にもなります。それから、1年たつとトラブルメーカーなど頭が痛い企業が必ず存在するようになるという話も印象に残りました。   


 こうしたことを踏まえて、熊本では、最初からシェアードオフィスなどプレ・インキュベーションの施設を
 つくることにしました。
 それが上手く回転して、プレのいいところがオフィスに入っていく形がとれるようになると思っています。