■創業セミナー・熊本モデル②

地域診断士研究会と日本政策金融公庫熊本創業支援センターとの共催を決めたあと、具体化に向けて1月までに具体計画に落とし込みを行い、以下のように具体活動に入っていった。

※カリキュラムの基本企画の仕上げについては、昨年実施した託麻商工会の創業セミナーをベースにすることとし、コアメンバーとのストーリー共有をした上で、各人の役割分担を行った。研究会メンバーのオブザーバー参加も積極的に対応してくれるようになり、非常に嬉しいことであった。

※当セミナーはドラッカーのマネジメントをベースに組み立てていることもあり、基礎セミナーのターゲット層としては、以下のように幅広くした。
①創業や独立開業を目指す会社員、学生、主婦の方
②創業に興味のある方、創業のプロセス・手法を理解したい方
③新分野進出や業種転換を目指す経営者の方 


 

※基礎セミナーの具体化にあたっての基本方針は、下記のように決めた。 
 :2H×6回:定員50名+アルファ
① 「創業思い立ち~創業計画書作成」迄のプロセスに沿ったカリキュラム編成
② 「プレ創業」から「ポスト創業」までの受講生に対応できるプログラム
③ 「双方向性」を重視したプログラム(ワン・ツーワン・フォロー)
④ 「多様な事例」を紹介することで受講生に多くのアイデアを提供
⑤ 最終日に「日本政策金融公庫の創業計画書」を作成演習し融資に繋げる
⑥ 「講師兼コーディネータ」として講師一人以上は受講生に全シリーズ対応
⑦起業家講話を加える(集客にもプラスになる)

※実践セミナーの具体化にあたっての基本構成は、下記のように決めた。
 :有料 4H×6回:定員12名+MAX4名
①創業計画書のブラッシュアップ支援(個別指導):受講生2名/サポータ1名
②各士業による創業関連講義 →事業計画作成サポート+専門分野の質疑応答
③起業家の講話

※「中小・零細企業支援の相手金融機関は公庫と信金である」との基本的な考え方の
もとに、3信金へのアプローチを行い、後援依頼に繋げることができた。
今回、嬉しかったのは、特に3信金がオブザーバー参加のほか、受講生集めにも積極的
に協力していていただけたことである。最終的に、後援依頼を熊本市、熊本商工会議所、熊本県商工会連合会、熊本信用金庫、熊本第一信用金庫、熊本中央信用金庫にお願いし全て了解を得た。

※基礎セミナーチラシ企画制作 :たたき台をコアメンバーで作成し、種々の検討を加え
た上で、手造りチラシを完成させた。印刷は公庫で行うことに決めてあったので、費用ゼロで準備することができた。
それから基礎セミナーの会場探しについては、旧市民会館、パレア、国際交流会館、森都心プラザなどそれぞれ当たった上で、コスト面や種々の検討を加えて、森都心プラザを活用することとなった。

※その他、補助金の可能性を見出すために、熊本市の事業認定等に関して熊本市、九州経済産業局、中小企業基盤整備機構へのアプローチを行うがうまくいかず、今回は将来に向けた先行投資(ボランティア活動)とすることとした。

このような背景をもって実現するために、この半年間、NPO法人・地域診断士研究会の目玉事業にすべく力を入れてやってきたことになる。コアメンバーの活動があったおかげで、スムースにセミナー開催が可能になったと思っている。
今回のセミナーに関して、コアメンバーの果たした役割は大きく、非常に感謝している。