■創業セミナー・熊本モデル①

 昨年11月29日のライフワークに「新たな創業セミナーづくり」について書いた。
http://visnet.ne.jp/ep/chieikasu/lifework/life114.html
その中には、
託麻商工会の創業セミナーには21名参加で19名修了という結果となり、商工会の方からも「従来と異なり、受講生の目の色が違った。」「こんなに修了生が多かったのは過去になかったこと。(従来は3割から5割しか残らない)」と高い評価をいただき、私自身も講義をしながら充実感を感じることもでき、担当して本当によかったと思った次第である。
と書いている。
その後に入手した託麻商工会・創業セミナーのアンケート結果(15名回収)も、セミナー内容に自信が持てる評価であり、非常に嬉しいことであった。
具体的にいうと、「大変参考になった」が14名、個別で非常に勉強になったこととして「事業計画作成」が13名、「創業の基本」「創業事例」が9名、「融資」が5名という受講生の評価であったことに勇気をもらった。また「フォローアップセミナーがある場合は参加したい」が12名もいたことも嬉しいことであった。
水俣商工会議所と託麻商工会の創業セミナーで協力いただいた日本政策金融公庫・熊本創業支援センターの迫田所長と創業セミナーの在り方を意見交換する中で、創業セミナー・熊本モデルを思いついた。

地域診断士研究会も設立13年目を迎えるわけだが、その間に企業内診断士が主体の勉強会から、公的支援機関のプロジェクトマネージャーやコーディネータ、インキュベーションマネージャーなど、多くキーマンを有する熊本の支援機関ネットワーク集団に変化していることがある。しかし残念ながら、事業としては熊本県立図書館での起業・経営相談会を継続してきたことくらいで、今までは単なる勉強会の域にあり、次の展開を考える時期に来ているところであった。
そこで先ずNPO法人・地域診断士研究会の定例会で、創業セミナー・熊本モデルのアイデアの話をすることから始め、研究会の未来事業に向けて立ち上げることとなった。そして事業を行うにあたっては、日本政策金融公庫・熊本創業支援センターとの共催で行うことの方向付けをした。
熊本創業支援センター所長とは水俣商工会創業セミナーの時から、メールを含めてやり取りを行っていたが、所長とのコラボ企画を実現したいと話し合っていたので、こういう方向に向かったことは非常に嬉しいことである。
日本政策金融公庫は熊本創業支援センター所長、地域診断士研究会は私を中心に研究会メンバーの中で村橋氏、渡辺氏、木下氏をコアメンバーとして、今回の企画を練り、所長に対して以下のような提案を行った。
提案骨子は、「創業セミナーに関して、理解の深い創業支援センター所長が所属される日本政策金融公庫と組んだセミナーができないか」ということである。託麻商工会創業セミナーの評価を踏まえて、創業セミナー・熊本モデルを一緒に立ち上げて、有効であれば「恒常化して、熊本モデルとして次世代に残す」こともできる内容だとの認識を共有できた。
創業セミナーは、50名の受講生を集めて「基礎セミナー」を行い、少し期間を置いてから、本気度の高い12名前後の受講生を集めて「実践セミナー」を行い、より多くの創業を実現する方式である。

次回に続く