■熊志共育塾1期生の総括発表
 
 熊志共育塾1期生が昨年4月にキックオフ、テーマ「平田耕也氏から学ぶ」でスタートしたが、早いもので今年1月で総括発表を行うタイミングに来た。
毎月第4土曜日が定期塾で、4月の熊本大震災の1週間後にキックオフミーティングを迎え、実施するかどうか相当迷ったが、やることに決めたことを憶えている。
「平田機工の概要」から始め、故平田耕也氏の若手経営者への伝言である絶筆「共育塾5期生の皆さんへ」に基づき、「苦難の時代」「生業決断、試行錯誤の時代」「技術革新に努める」「顧客を優先する」「人を活かす」「若手経営者への伝言」の背景にあるものを多様な事例を含めて紹介し、その総括としての「平田耕也氏の経営思想」、そして経営者の最も大切な「経営決断と心のあり方」を紹介し、質疑応答と意見交換をやってきた。

 定期塾では、①最新情報提供や時代の変化事象、経営管理の原理原則などを紹介するプラスワン講座、②前回の自己取り込み考察発表・意見交換、③平田耕也氏から学ぶ、の3部構成で実施したが、非常に効果的だったと実感している。
今回の発表に際して出た話の中で、みんなが一番、感動したことに、平田社長が「会社説明、工場見学
意見交換」に長時間対応していただいたことだった。また、平田社長の謙虚な人柄や、熊本への「思い」にも
共感しており、渡邉社長などは平田社長に真似て、新規取引先に復興城主の権利を進呈することにしたりした。
おかげさまで、多様な観点から、各自が平田耕也氏像や平田機工を五感で習得し、業種に関係なく自分
ナイズしてくれたことを実感できた。このような次世代の経営者への「相互研鑽の場」を提供できたことを、やってよかったと心から思った次第である。また今から必要性の高まる異業種連携も生まれたのも嬉しい
ことである。
   

 私が考えていた下記のバトンタッチポイントも届いたと実感している。
*「発想力」と「決断力」を高める 
「各種事例や事業の変遷、生き方」を深耕することで各自が気づいたことを「自分ナイズ」する。
 ⇒各自の自己取込み力の向上(起業家精神)
*「他業種への新たな視点提供力」を高める 
受講生同士の相互研鑽により、視野を広げると同時に、「異業種連携の推進力」を高める。
 ⇒各自の視野の広がり向上(自己客観視力)
*目に見えない「大切なもの」を実感する :事例を深耕することで、「経営の心」を高める
 ⇒経営者に必要な資質の再認識(見識・胆識) 

 来月からは、1期生が全員参加で「立石一真氏に学ぶ」を開始するが、「情の平田耕也氏」「理の立石一真氏」の両者を学ぶことは、経営者にとって結構、役立つのではないかと考えている。今、世界中が情報革命でパラダイムシフトの真っただ中にあり、立石一真氏の「会社の未来に向けて、方向を示すのが経営者の役割」という言葉の通り、どのような社会に向かっているかについて、プラスワンでも話をしていくつもりでいる。
また4月からは、熊志共育塾2期生を立ち上げ、「平田耕也氏から学ぶ」から始める予定である。
塾生に感謝!