■熊志共育塾の考察
 熊志共育塾を4月にキックオフし、10月22日には第7回目を迎えるところである。
塾生の反応がもう一つ分かりにくく、熊志共育塾の目論見と実態との乖離があっては意味がないので、1期生メンバー全員に、「当塾のいい点」「当塾の課題点」「やる気のある経営者にどう伝えると当塾への参加意欲に繋がるか」について、率直な意見をもらったことで多くのことに気づかされた。まさに「目から鱗」であった。
 一番に感じたことは、「熊本の生んだ素晴らしい起業家の生き様」を知り、そこから学んだことを自分ナイズすることに興味を持つ経営者はたくさんいると思っていたが、それを決め手に入塾しようとする人材を発掘することは難しいことだと再認識した。
現在入塾しているメンバー7名は、全員が共育塾修了生であり、共育塾システムと私自身をよく理解している人材であり、初心経営者からステップアップ経営者になりつつある経営者集団である。
現在、定期塾では塾生要望に従い「プラスワン+考察発表+平田耕也氏から学ぶ(多様な切り口から塾頭解釈で紹介)講義+会食懇談」の構造で実施しており、それぞれから刺激と気づきを得て、経営に活かすようになっている。
 
 それぞれを紹介すると
① プラスワン :多様なメディア等から抽出・思考し作成した資料等を使って解説し、意見交換・質疑応答を行う。経営に関係する「最新情報、時代変化の事象、経営の本質的基礎知識」などを塾頭解釈で提供し、意見交換・質疑応答を行う。
② 考察発表 :前回定期塾で作成した各自作成の考察シートを発表し、質疑応答・意見交換を行う。それぞれのフィルターで受け取ったことや経営に取り入れたことを、一部深掘りして考察したことを発表し、それに対して意見交換・質疑応答を行う。塾頭は場のファシリテートをしたり、状況次第で助言を行ったりする。
③ 講義 :「平田耕也氏から学ぶ」を毎回、異なった切り口から具体事例を含めて塾頭解釈で紹介する。当塾を始めるキッカケとなった平田耕也氏の絶筆「共育塾5期生の皆さんへ」を通して、平田耕也氏が次世代経営者に伝えたかったことを、塾頭なりの解釈を通して、五感で感じてもらえるように紹介し、質疑応答・意見交換を行う。
④ 会食懇談 :昼食をとりながら、情報交換や意見交換をザックバランに行う。熊志共育塾では塾生の自社取り込み意識が高いこともあり、企業連携の話なども常に意識しながら対話しており、複数の異業種連携が始まりつつある。
 当初の予定になかったことであるが、経産省の長谷川氏との会食懇談をすでに行い、今月には平田機工のロボット開発者・藤本氏(現タイヘイテクノス社長)との会食懇談、11月には平田機工を訪問見学し、平田社長との面談も行う予定である。
 塾生からもらった意見を綜合すると、志ある経営者の「相互研鑽の場」として
「プラスワン+考察発表+講義+会食懇談」の際の経営や経営要素に関する「横山解釈や価値観」に刺激や気づきを得ることが、私が思った以上に当塾の大きな要素であることを感じることができ、心から「熊志共育塾を始めてよかった!」と思った次第である。


長谷川氏と会食懇談
 今からは、共育塾NW、肥後創成塾NWのメンバーから、熊志共育塾に共感する経営者を集めて、やれる範囲でやっていくことに注力することとする。もちろん、メンバーの知り合い経営者で入塾希望を持つ人の入塾も歓迎する。(但し、事前面談は行う。)
今からは熊志共育塾とは、「セレンディビティーの場」「本音で語れる場」「温故知新と未来深耕の場」であると伝えていきたいと思う。
セレンディビティーとは、「思いがけないものを発見し、多様な刺激と気づきを得て、見識・胆識を深めること」と私なりに定義した。
熊志共育塾1期生に感謝!

参考)
熊志共育塾への思い
http://visnet.ne.jp/ep/chieikasu/yuushi/omoi.html
熊志共育塾の紹介
http://visnet.ne.jp/ep/chieikasu/yuushi/yuushi-shoukai.pdf