■熊志共育塾への思い |
今年4月にキックオフ予定の熊志共育塾の準備がだいぶ整ってきた。 多くの方々のお世話になり、2年半をかけてここまで来ることができ、心より感謝している。 そこでホームページのトップページも従来から変更し、「熊志共育塾への思い」「熊志共育塾の紹介」を全面に押し出し、相互研鑽の場づくり実績の6項目の一つとして「少数精鋭共育塾」を紹介するように変更した。 「熊志共育塾への思い」の文面をそのまま、今年初回のライフワークとして掲載することとした。 |
オフィスチェイカス代表の横山(中小企業診断士)です。 |
私は2005年(平成17年)に還暦を迎え、お世話になった社会へのご恩返しとして、次世代へのバトンタッチを強く意識するようになりました。 経営コンサルタントとして「私ができる人づくり」で考えたのは、次世代を担う若手「経営人材づくり」です。そのような「思い」の下に、2007年(平成19年)1月に少数精鋭「共育塾」(対象は初心経営者)を立ち上げ、現在8期生まで43社54名が巣立ち、修了生で共育ネットワークを形成し、それなりの地域貢献に繋がっていると思っています。 http://homepage3.nifty.com/chieikasu/rinji-1.html 3期生が修了直前の2009年(平成21年)末に、抱えていた難病が急激に悪化し、翌年1月に大手術をして半年間入院をしました。「60歳を過ぎて悪化した場合、現役復帰率2割」との臨床データでしたが、おかげ様で、その2割に入り現役復帰を果たしました。“何か”から「貴方は死ぬ迄に、やり残したことがあるよ!」と、さり気なく囁かれた感があり、以降、常にそれを意識してきました。 |
今回の熊志共育塾を企画するにあたっての経緯を紹介したいと思います。 平田耕也氏には13年間、仕事でお世話になり、価値観を含め大きな影響を受けました。私がつくった若手経営者塾・共育塾にも共感・協力をいただきましたが、残念ながら2012年(平成24年)、共育塾5期生の時に急逝されました。亡くなられる4日前に思考し作成された絶筆「5期生の皆さんへ」という若手経営者へのメッセージを、結果的に私が預かることになりました。私はこの事実を「熊本の次世代経営者に、このメッセージを伝えてほしい」と平田耕也氏から託されたように感じています。 |
しかし文章で書かれたものは、どうしても抽象的な内容となり、一つ一つの言葉に込められた「経営の心」まで具体的に伝えることは困難です。私には13年間一緒に仕事をした経験、脱サラ後に共育塾等を通し平田氏から得て実感したコトが多くあります。また経営コンサルとして経営者視点から経営者の生き方などを客観的に分析・解釈し、それらを融合して次世代を担う若手経営者に伝え、意見交換することでお役立ちできると考えました。 |
加えて、オムロンと平田機工は取引関係で強い縁がある上に、創業者・立石一真氏は熊本市新町出身です。そして、創業者が未来学会で45年前に発表した「SINIC理論」を、何故か共育塾生に紹介し続けてきました。今でもオムロンでは、「経営の羅針盤」と位置付け、会社の方向付に活用しています。創業者は、いろいろ調べることで知れば知る程凄い人だと分かるようになり、平田耕也氏と同様に熊本の次世代人材に伝えたいと思った次第です。 |
今、情報革命等によるパラダイムシフト(従来の仕組や価値観の劇的変化)が始まっており、世界も日本も、そして熊本も大きな社会変革期を迎えつつあります。そのような時代に新たに必要なことは、今迄になかったものを生み出す力であり、そのためには、「自分で考える力」や「人間力」を高めることが求められます。 第2次世界大戦後の焼け野原から、ゼロから事業を始め、熊本から世界に発信する企業を築いた起業家の二人から「起業家精神を学び、自分ナイズする」という趣旨に共感してもらえる方々と一緒に、新たな次世代経営者のための相互研鑽の場「熊志共育塾」(対象はステップアップ経営者)を創ることにしました。 平成28年1月 オフィスチェイカス 代表 横山耕二 |