■ストレス対応力を高める |
ストレスとは「外部からの刺激による精神的な緊張などが原因で、体内に生じる防衛反応」であり、 その要因として「精神的要因、身体的要因、環境的要因」があるといわれています。 失恋という事象一つとっても、それが原因で一生立ち直れない人もいれば、翌日はすっかり立ち直って いる人もいます。また、1日の中で、初対面の人1人と面談するだけで疲れ切る人もいれば、10人と面談 しても何とも思わない人もいます。いろんなことに対して、百者百様ではないかと思います。 「ストレスに強い」ということは、ストレスに対して「経験豊富で鍛錬されている」とも「鈍感」ともいえますし、 逆に「ストレスに弱い」ということは、ストレスに対して「経験不足(未経験を含む)」とも「敏感」ともいえます。 私は、以前はどちらかというと後者の「ストレスに弱い」方であったと思っていますが、 あることを契機にして、10数年前から「ものの考え方」を私なりに整理して実践をはじめたことで、 ストレス対応力を相当高めることができたように思っています。 今回はそれを紹介しておきます。 |
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いろいろな心理学に関する本なども読んでいくうちに、 「ストレス源」「ストレス耐性」「自分を取り巻く環境」の 関係を左図のように考えてみました。 (どこかにこのような図が書いてある本を読んだのかも しれませんが、自分で作図した記憶があります) 自分を取り巻く「環境」という支点をベースとして、 一方に「ストレス源」が、 他方に「ストレス耐性」が居座るというシーソー構造の 中で、我々は健全でいるための心身のバランスを 保ちながら生きているように思います。 |
ストレス源が大きくなったり、ストレス耐性が小さくなったり、環境が厳しい方向に動くと 相対的にストレス源が重くなり、ストレスに悩まされる方向となります。逆に、ストレス源が 小さくなったり、ストレス耐性が大きくなったり、環境が楽な方向に動くと、ストレスを感じないで すむ方向となります。 すなわち「ストレス対応力を高める」ためには、 @「ストレス源を小さくする」考え方をすること。 A「ストレス耐性を高める」鍛錬を積むこと。 B「自分を取り巻く環境は自分が変えていく」戦略を実行すること。 この三つのことをやればいいということです。 その際に自分自身に課すべきこととして、「自己選択・自己決断・自己責任」が大切なこと であると思っています。 @「ストレス源を小さくする」考え方とは、「プラス思考」を心がけることです。 当たり前のことですが、ストレス源はプラス思考を心がけると小さくなり、 逆にマイナス思考でいると大きく感じるようになります。 A「ストレス耐性を高める」鍛錬を積むこととは、「何ごとにも立ち向かうこと」です。 苦しいことや嫌なことにも真正面から立ち向かうことで、心身の鍛錬がなされ、いい結果に 繋がることも多くなるのですが、それらから逃げていると、いつまでたっても自分自身の 変化・成長・発展は望めません。 B「自分を取り巻く環境は自分が変えていく」戦略を実行することには、「今の環境をベースに 自分が変わり、結果として回りを変えていく」か、「自らが前向きの決断をして、今と異なる 環境に移る」の2つの方向があると考えています。 いずれにしても大きな決断も求められることになりますので、自分なりに戦略を考えて 事前段取りを行っていくことは大切なことだと思っています。 誰もが分かっていることを書いただけなのかもしれませんが、私自身にとっては、この認識を 明確に持ったことが、人生の大きな変化点となりました。その結果といえるか分かりませんが、 7年前に更なるやりがいを求めて企業をスピンアウトし、常に変化・成長・発展を心がけている 現在の自分がいると思っています。また多くの方々から、「企業勤めのときよりも、生き生き している。スピンアウトしてよかったね。」と言われますが、周りからもそう見えるのでしょう。 「一度しかない自分の人生を、どのように使うか」については、自己選択・自己決断・自己責任の 世界です。今年度の活動コンセプトとして「初心に帰り、新たな展開を!」を掲げており、 今そのことを具体的に考え始めていることもあり、自分自身での確認のためにも、敢えて このことを書くことにしました。 と、言いつつも凡人である私は、今もストレスに悩まされています。 それでいいとおもうよ、にんげんだもの! |