■ターニングポイント その5 −後継者の育成− |
![]() |
自分はまだ50歳そこそこの若手人材だと思っていたのだが、脱サラしていつの間にか 10年が経ってしまった。あと5〜10年は、気力・体力も充実してやれると思っており、 「生涯現役」が目指すところではある。しかし、いつかは落ち込みを実感するときがあると 思うし、そうなった場合はその時々の気力・体力に応じて仕事をコントロールしていくつもり である。できることなら、徐々に仕事時間を減らしながら「人生のソフトランディング」に 向かい始めることが理想ではあるものの、「忙しいままのハードランディング」になることも 考えておく必要もあると思っている。 |
![]() |
最近のことではあるが、時を同じくして私が尊敬する2人の方から「あなたは後継者をちゃんとつくる義務 がある」と言われた。それまでは私自身が「地域中小企業支援業」というよりは「横山耕二業」を創っていく ことを一つの目標においており、後継者育成などについて考えたこともなかったので、これを刺激的な課題 として新鮮に受け止めている。そして自分が地域中小企業支援に貢献してきた自負を持つのであれば、 気力・体力が充実している間に、後継者育成なども考える必要があるのではないかと考えるようになった 次第である。 |
![]() |
われわれの仕事は自由業であり、また中小企業診断士は職業資格と 異なりやるべきこと」が決まっているわけではない。私自身も当初は中小企業 製造業で現場指導のできるコンサルタントを目指して、自分なりの夢を目標に 落とし込みながら自ら発信し、それに向けて種蒔きを心がけながら「時代の 変化への対応」や「人との縁」を大切にして活動していたつもりが、当初の目標 とは全く異なる道を歩むことになった。県中小企業支援センターのPMになった ことが大きく影響しているが、いつの間にか「企業と行政の両方を理解している インターフェース人材」「地域のビジネス・インキュベーション・システムづくりを 推進するリージョン・インキュベーション・マネージャー」「熊本から全国発信を」を 目指すようになっていったわけである。 |
従って後継者を育成するといっても、私と同じことをやる人材では なく、私の事業理念である『協創:「知識に心をこめて智慧となし、 技術に心をこめて技となす」「智慧の相乗効果を追求し、新しい社会 づくりをともにめざす」』と同じ志や価値観を持った人材を発掘し、その 人の目指す活動を理解し、その立ち上がりのサポートを多面的に 行うことではないかと思っている。 もしかしたら行政支援と一線を画して新たな活動を立ち上げていく 中で、その集団の後継者を見出すことになるのかもしれない。 いずれにしても今からの活動を通してネットワークを広げていく中で、 今まで以上に後継者育成を意識しながら、活動を広げていきたいと 考えている。 |
![]() |