■ヴィーガンレザー
名前の通り、動物の皮を使用せずに人工的にその組織構造を再現した素材のこと。
ファッション業界がもたらす環境への悪影響や、環境保護、動物愛護、身体の健康を重視する「ヴィーガンライフスタイル」への関心が高まっていることから、環境に優しいエシカルな素材として注目されているそうです。
☆エシカルとは?
法的な縛りはないものの、多くの人々が正しいと思うことで、人間が本来もつ良心から発生した社会的な規範。
植物由来のヴィーガンレザー
◯アップルレザー
有機りんごの皮や芯など廃棄される部分を粉末状にしてポリエステルで固め、その上からコーティングすることでレザー調に仕上げます。従来の合成皮革よりも通気性がよく、軽量で水に強い特性があり実用性に優れています。2019年には大手自動車メーカーのフォルクスワーゲンが座席シートの素材として採用しています。
◯サボテンレザーメキシコで生まれたレザーでサボテンの葉の粉を加工して作ります。サボテンは二酸化炭素を吸収して少ない水で土壌の豊かさを保ちながら育ち、加工においても水の使用量が極めて少ないことから環境に優しいレザーと言えます。
◯マッシュルームレザー
きのこの菌糸体を培養して作り、本革のような柔らかい手触りや弾力性が特徴です。本革に比べて大量生産・自由自在に加工が可能であり、さらに革靴を履いた際に発生しがちな臭いや汗を抑える効果も期待できることから、大手スポーツメーカーやアパレルブランドが製品開発に力を入れています。

環境問題は待ったなしの状況にあり、世界では様々な取り組みが行われています。
日本の取組みはどうでしょうか?環境問題に対する意識が高い人と低い人の差が少しでも縮まるようなよい知恵はないものでしょうか。   (ユウベルライフより)