■呼吸②

 前回、胸式呼吸になりやすいのは女性の方だと書きましたが
PC作業、スマホやタブレット端末など日常的に使用している人は男性でも
以下の3つの理由から胸式呼吸が多くなるようです。
①長時間のデスクワークで姿勢が悪くなる。
②コミュニケーション不足で会話が少なくなる
③PC作業は物事を論理的に処理する左脳の領域なのでリラックスしにくい。
他にも電磁波やブルーライトなどの影響で睡眠障害を起こしたり。
外に出て運動も難しいという方も、まず深い呼吸を身につけていただきたいと
書いてあります。

 また、いろんな良いことも分かってきています。
呼吸の作用として、お腹を使った深い呼吸をすると横隔膜がよく動くため「PGI2」
(プロスタグランジンアイツー)という物質が増えるのです。
この物質の役割は①血管を拡張してゆるませ、血流をよくすること②血小板(血管
が傷ついたとき凝固して修復する物質)が集まりすぎるのを抑え、血栓のリスクを
下げること。
の2つです。結果として血圧が下がり、動脈硬化を予防できることが
アメリカの医学専門誌で紹介されているそう。
呼吸一つが、こんなに影響があるとは・・・。という感じです。
ますます、呼吸を意識してしなければと思ってしまいますが、他の物事に集中でき
なくなるといけないので、無意識の呼吸を変えるのが大切だそうです。
そのためにも、10呼吸メソッド(前回紹介)をコツコツして、質の高い呼吸の仕方を
無意識下に刷り込むことが重要になってきます。
それと、同時に一歩踏み込んで、丹田を意識した深い呼吸をすることが更に
大切なことだとあります。
「丹田(たんでん)・・・」よく耳にしますが、場所はご存知でしょうか。
おへそから指3本分下、とか握りこぶし1つ下とか聞きますよね。
そこに意識を集中させ、ゆっくり吐き、静かに吸うを繰り返す、のです。
3カ月以上継続された方は、ほぼ全員に前向きな変化があらわれたと
本にあります。
丹田を意識して、腹式呼吸をするとジワーっと体の中から熱くなるのを感じます。
ちょっと頑張って続けてみようと思います。

                     (文響社:毎朝10回の「深い呼吸」で体が変わるより抜粋