■印鑑ものしり話
  個人で使う印鑑には「実印」「銀行印」「みとめ印」があります。実印とは、市区町村役所に
 登録してあって、印鑑証明書を受けられる印鑑のこと。登録できるのは1人1本で法的な
 効力があると同時に契約者が「本人である」ことの証明になります。そのため不動産購入や
 婚姻届、保険加入、遺産の相続といった重要な契約で使われます。万一紛失した時は、
 すぐに登録している役所に届け出ましょう。これで印鑑証明書の交付をストップさせることが
 できます。その上で改印届けを出します。紛失した実印で行った契約はそのままで大丈夫
 です。銀行印は、口座を開設する時に金融機関に届ける印鑑です。
 実印を使う人もいますが、紛失や盗難に遭った時のことを考えて別にすることをおすすめ
 します。みとめ印は暮らしの中で使うことが多いのですが、捺印したことで印鑑の効力が
 発生することは頭に入れておきましょう。
 
 
現在「印鑑社会」になっているのは日本、中国、台湾、韓国の4か国とされていますが、歴史を遡ると紀元前のメソポタミア地方にそのルーツがあると言われています。所持していたのは有力者のみで権力や富を誇示するためだったのでしょうか、宝石を使ってつくられ、贅を尽くしたものだったようです。また、旧約聖書の中にも印鑑について言及されているそうで、その昔はヨーロッパでもサインより印鑑社会だったのかもしれません。日本での最古の印鑑はご存じ「漢倭奴国王」という金印で紀元前57年に中国・光武帝から贈られたものです。現在の制度になったのは、明治時代からです。
  さて、日本のお札を見てみると、表には「総裁之印」、裏は「発券局長」の印影が押されています。
 しかも表面は「印てん」という京印章、裏面は「小てん」という東京風と書体を替えてあるのだそうです。

        ※参考:株式会社ハンコヤドットコム http://www.hankoya.com/
             印鑑の優美 http://www.max.hi-ho.ne.jp/hanko/
             はんこ屋さん21 http://www.hanko21.co.jp/
             大槻栄文堂 http://www.eibundou.com/