■東大寺襖絵
日経新聞の一枚を飾っていた大きな桜の写真に圧倒されてしまいました。

しだれ桜
どこの桜かな?きれいだなぁ、と思いながらよく見てみると、写真ではなく4枚からなる襖絵でした。
小泉淳作画伯の東大寺本坊大広間、桜の間を飾る襖絵として描かれたしだれ桜、下の一枚は同じく桜の間の襖絵、吉野の桜でした。
新聞の画を見ただけでも、それはそれは素晴らしい作品で、雅で豪華で思わずため息がでます。

吉野の桜

幅4.8メートルにも及ぶ桜の花びら一枚一枚を丹念に描くなんて、気の遠くなるような根気のいる作業です。これを85歳という年齢でやり遂げられたということにも感動しました。

この絵は蓮池という襖絵で、蓮池の間に飾られます。
小泉氏が大好きな蓮の花は住まいに近い鎌倉の鶴岡八幡宮でスケッチしたほか、様々な品種の蓮の花の資料から描かれたそうです。

壮大な襖絵40枚は5年がかりでほぼ完成し、20日に大仏殿で一部を披露した奉納式が行われるそうです。
機会があれば是非実物をみてみたいものです。
             (日本経済新聞2010年4月17日より)

蓮池(部分)