■自主企画セミナーで気づいたことB
  今回のシリーズ起業セミナー(6H×5日)を企画するに当っての目論見は、以下
 の7項目を盛り込むこととした。
 @ ストーリー性のあるシリーズ・セミナー :起業プロセス・ステップを実体験する
 ことで、事前検討で欠けていた面を補完し、今後に新たな起業企画をする際にも
 そのまま活用できる
 A 講師が総合的・継続的に塾生指導・支援をするセミナー :12名ほどの少ない
 受講生に対して、総合的・継続的にサポートすることで、受講生のレベルアップを
 図る(少数精鋭とは、「精鋭を少数集める」のではなく「少数を集めることで精鋭に
 なる」ことである)
 B 相互に教え・学ぶセミナー :一方向ではなく双方向により受講生同士の「刺激
 ・気付き→自分に取り込む」を重視する(講師と受講生間、受講生同士のコミュニ
 ケーション活性化)
 C 受講生同士の仲間意識を醸成するセミナー :やろうとしていることを受講生同
 士が相互理解し、相互に刺激や連携も起きやすい場を形成する
 D 「ビジネスプラン作成前に大切なことが何か」を実感するセミナー :「敵を知り己
 を知る(SWOT分析)」「思いを深める(イメージシート)」及び「基本的な心構え」の
 重要性を講義・演習を通して実感する
 E 自社取り込みシートを活用するセミナー :いつも「自社に取り込めないか」を
 意識する心構えを醸成し、繰り返し復習(宿題&次回発表)することによって、理解
 を深めたり、他受講生の視点を取り入れたりするようになる
 F 日本政策金融公庫とコラボするセミナー :最終回に日本政策金融公庫との
 コラボで、ビジネスプラン作成セミナーを組み込み、受講生が融資を受ける際に
 必要な「起業ビジネスプランのポイント講義と演習」を受けることで、「融資申請時
 のビジネスプラン作成の疑似体験」や「金融機関とのパイプ作り」を支援する



 3月25日に最終回を終えたわけだが、上述の7つの目論見に対しては、達成レベルは
満足とはいえないものの、受講生からの反応を踏まえてみても、概ね実現できたセミナー
ではないかと感じている。
非常に効果的だったことは、やはり「受講者との対話」「提出シートに対するコメントや
助言」であるが、特に「SWOT分析やイメージシートのブラッシュアップ過程を分かった上
での各種助言」には、非常に喜んでもらえた感触を持っている。それを準備する講師に
とっては、非常に大変なことであるが、ここまで喜んでもらえるのであれば、今後も続ける
べきだと考えている。
またシリーズセミナーを一貫してサポートすることで、講師と受講者との距離感が小さく
なり、受講者も対話がしやすくなるというメリットもあるように感じている。受講生間の
仲間づくりにも有効に機能していることを実感している。
  受講生アンケート結果の中に、嬉しい言葉と今後に活かすべき言葉があり、触れておき
 たい。
  先ず嬉しい言葉を紹介すると、「とてもよいセミナーで、これからの人生を変えてしまう
 予感がします。ありがとうございました。」「初心者の私に必要な精神論、プロセス、具体例、
 全て有意義であり、勉強になりました。」「専門的な視点からのアドバイス、大変ありがとう
 ございました。感謝申し上げます。今後もこのような研修が開催されればと思います。」「起
 業に関する知識は、いろんな所から得られることは分かっていますが、対面式による方法
 は最高に役立つものだと感じました。」「学んだことを今後の商品開発に活用していきます。
 ありがとうございました。今後も起業塾の開催を上天草の活性化のために実施をお願い
 します。」などなど講師として大いに励まされた。
 次に今後に活かすべき言葉として、「スピードが速くて、ついていくのがやっとでした。」「財
 務的なところも少々欲しかったです。」「内容が濃くて、ついていくのに苦労しましたが、とて
 も楽しかったです。」「シリーズ@Aと1ヶ月に9回もあり、参加するのが大変でしたが、集中
 して取り組めたのがよかったです。」「参加者同士の話し合いも、もう少し時間が欲しかった
 と思います。」「失敗例の原因や、成功例の具体的取り組み内容についても、もう少し深め
 たかった。」「社員のモチベーションアップなどのやり方を知りたかった。」などがあった。
  このように思わぬ新たなご縁を得ることで、多くのセミナー企画から実践までを経験をさせていただき、
 今までにない「新たな起業セミナー」を形づくることができつつあることに、心から感謝している次第である。