■自主企画セミナーで気づいたことA
  2つのNPOセミナーを契機に、再度のNPOセミナー依頼、臨時雇用受講生へのシリー
 ズ・セミナー依頼もあり、その際はNPO代表と「どのようなセミナーを行いたいのか」の
 意見交換を行った上で、6回シリーズのストーリーづくりから始めた。臨時雇用受講生は、
 仕事経験があまりない人たちが多いこともあり、「やる気」の問題も抱えているようなことも
 聞いたので、難しい側面もあるように感じながら、「企画書を作る能力を得るために」という
 タイトルで、実質的には「人生の目標づくり、計画づくり」を行った。
 
  先ず、キックオフミーティングの時に、一人一人の自己紹介と私から質問をすることで、
今までの8ヶ月間を表面的なつきあいに終始してきたメンバー同士の相互理解が一気に進み、コミュニケーションが活発になったことに驚いた。
そして受講生8名全員が、真剣に取り組んで目標設定と計画作成・発表まで行ったことにビックリすると共に、私自身が受講生から感動をもらった場面があったことも伝えておきたい。
昔から「最近の若者は・・・」と言われてきたものだが、「やる気がない」ように見える人も、心の奥では「将来への不安」や「対人不信&仲間が欲しい」を抱えているものの、どうやって自分の将来づくりを始めるかの糸口を掴み損ねているというのが、本当の姿であるとの確信を持った。
このセミナーをブラッシュアップすることで、高校生や大学生に加えて、若者の未就労者にも役立つセミナーができるのではないかと実感している。
  
  同じ頃に3回シリーズの起業セミナー(2H×3回)の相談を受けて、シリーズ企画を行った
 が、 私が常日頃から問題意識を持っていた一般的に開催されている「起業セミナー」を
 脱却する企画を行うことにした。従来の起業セミナーは、「ビジネスプランの作成」に重点を
 置いたものが殆どで、ビジネスプラン関連書籍で習得できる内容をメインにして行われて
 きた。シリーズ企画されたものも、単発の講座が組み合わされただけの一貫したストーリー
 性に乏しい、また一方向性のものが殆どである。そのようなこともあり、「起業の成功確率を
 上げ、起業の立上げ期間を短縮する」ために、起業家に伝えるべきことを企画に盛り込ん
 だ、「新たな起業家セミナー」の必要性を感じていた。
 今回は有り難いことに、企画から関与できる機会を与えていただいたことで、過去10数年
 間で200社以上の起業家支援を行ってきた経験と、この5年間で培ってきた若手経営者塾
 である少数精鋭・共育塾のシステム・ノウハウを盛り込んだセミナーを企画し実践してみた。
  
  初回は「企業の出発点は『思いを深める』から」のタイトルで、「イノベーショ
 ン的発想や、激変時代の変化への対応の重要性」を、事例を示しながら
 紹介することとイメージシートの作成演習、2回目は「160の起業事例と起
 業家に学ぶ」のタイトルで、起業家行動の多様な事例からの自己客観視を
 してもらい、具体的な事例を10ケースほど紹介し、その後に起業家の話を
 聞き質疑応答を行うことで、受講者のイメージを膨らませることを促進し、イメ
 ージシートをブラッシュアップすること、そして3回目で「起業実践活動に向け
 てチャレンジ!」のタイトルで、マネジメント活動(PDCA)の重要性や、起業
 支援機関の紹介なども行い、簡単なビジネスプランの作成方法を紹介する
 こととした。

  このセミナーは24人定員に対して、50名以上の集客となり、アンケート
 結果も「身近な具体事例が豊富で分かりやすかった、イメージしやすかった」
 とか「今まで疑問に感じていたことが腑に落ちた」「自分も頑張ればやれる気
 になった、パワーを貰った」「新たな切り口が見えた」などと積極的な反応が
 多く、多くの名刺交換と質疑応答を受けることから実感した。
 3回の各アンケート用紙には5段階評価の最上位が6割から9割くらいあり、
 累計1名を除き上位2段階に○が記載されていたのにも驚いた。多くのコメ
 ントが記載してあったが、主催者からも、みんなとの話の中で「このような
 講座がもっと増えて欲しい」と話す人がたくさんいたように聞いている。
  
  この3回シリーズ(2H×3回)では伝えきれないことが多くあり、また演習時間を殆ど持てなかったことに
 課題を感じていたが、丁度このセミナーを実施している最中に、新たな5回シリーズの起業セミナー
 (6H×5回)の相談を受けることとなり、本格的な起業セミナーを行う機会を持つことができた。