■地域診断士研究会の変化・成長・発展@
<はじめに>
 地域診断士研究会が発足して4年目を迎えているが、年を追うごとに変化・成長・発展していることを実感しており、嬉しい限りである。
きっかけは平成18年初めのある会合で、堤さんから「熊本の中小企業診断士の中で、なぜ横山さんだけが、熊本にいて全国規模の活動をしているのか、不思議でたまらない。できれば、どのような経緯でそうなっているのかを知りたがっているメンバーが結構いる。もし横山さんが時間をとってくれるのであれば、メンバーを集めて話を聞きたい。」というような相談から始まった。もし堤さんからのアプローチがなければ、生まれていない集団であり、「堤さんとの縁で生まれた集団」といえる。

 診断協会熊本県支部でも、支部研究会の発足を推進していたこともあり、「私も一人でも多くの志ある診断士が熊本に育つことを望んでいるので、メンバーが集まるのであれば、自分をさらけ出して協力したい。」と答えたわけである。
堤さんが精力的に動いてくれて、8名の診断士が集まったため、その年の4月から研究会をキックオフしたわけである。次世代を担うメンバーに当事者意識をもって活動をしてもらうために、私はメンターという立場をとり、代表に本郷さん、会計事務に堤さんを選んでスタートした。
 どのような場づくりを行うかをいろいろ検討した結果、このときに考えたのが、現在の共育システムの原型である。「定期会合(月1)+メーリングリスト+ゲストとの会食懇談」を行うことで、忙しい仕事を持ったメンバー間の相互交流が常に行われ、内外の刺激を受け・与え合う「相互研鑽の場」ができると考えたわけである。地域診断士研究会の活動を行っていくことで、共育システムの実践・試行を行ったことになる。
 初年度の定期塾では、私の脱サラ人生に関することを、全てオープンにして隔月「私の話と質疑応答・意見交換」「私の話をベースに資料を準備し、メンバー1人の発表と質疑応答・意見交換」を交互に行うことにした。結構大変であったが、私の準備した6回分の内容は、「簡単な自己紹介」「脱サラ・診断士受験〜初期活動」「県中小企業支援センターのPM活動」「JANBOのIM活動」「中小機構の新連携PM活動」「ライフワークと今からやりたいこと」のパワーポイント資料であり、チャレンジの大切さ、縁の大切さなど、多くのことを受け取ってもらえたと思っている。
 メールやパワーポイント活用が未経験のメンバーもいたが、メーリングリストの活用法に関しても全員がマスターし、パワーポイントも全員がそこそこ活用できることになったこともよかったのではないかと思っている。また、ゲストとの会食懇談に関しても、中小企業庁の係長や電気通信大学教授なども含めて、なかなか接触機会のない6名の方々から、刺激を受けてもらったと思っている。