■ライフワーク 夢に向かって   

  最近のライフワークへの取り組みについて、だいぶ固まってきつつあるので、述べてみたいと思います。

 先ず、中小機構九州支部での新連携支援PMとして、九州全域を視野に入れた企業支援活動(発掘〜フォローアップ支援)を行っており、今年度もやることになりました。熊本にいる私が、いつの間にか新連携支援のモデル事業段階からタッチしている唯一の人材になってしまいました。

 熊本を拠点にしている私にとっては、この仕事を通して全国・九州の各種最新情報を収集するようにしています。これだけ多面的な最新情報収集については、やはり民間活動だけでは難しいことであることを実感しています。 

 それから、熊本県中小企業支援センターPMや新連携支援PMの業務の8年間の経験を通して、行政でやれることの限界も痛感しています。そこで新たに考えたことが、地域経済振興への貢献を次代に繋ぐためには、民間から発信する企業支援活動の仕組みづくりが必要であるということです。

 そこで、この仕組みづくりを3年前から始めているところです。

 当然のことながら熊本地域への発信ですが、小さく産んで大きく育てる「人づくりのシステム」づくりであり、非常に時間と労力のかかる仕組みづくりです。忙しいときに立ち上げることが大切と考えて、無理したのが体調異変の要因の一つだったと思いますが、気力・体力は維持した状態でやれることに感謝しています。 
                

 では具体的に何をやっているかについて、紹介します。










@ 先ずは今からの時代に必要な支援人材づくりです。平成18年から地域診断士研究会を立上げ、企業内診断士と独立間もない診断士による研究会活動を始め、今年で3年目を迎えます。この活動の一環として県立図書館での起業・経営相談会を始めて2年目に入ります。3月からは新たに3名の支援人材を仲間に加えて8名体制となり、新たに活性化した活動を始めたところです。昨年からスタートした少数精鋭共育塾のサポーター活動では、当研究会のメンバーにも協力してもらいながら行っています。将来的には起業家支援も、ここで取り扱うべき今からのテーマです。将来は当集団によるLLPの設立などに繋がるかもしれません。熊本の未来型支援人材集団づくりを行いたいと思っています。

A 次に平成19年より、少数精鋭共育塾を始めました。次代を担う20〜40歳の後継者や起業家の「相互研鑽の場づくり」を1年かけて行う試みです。おかげさまで1期生7名は「経営の基礎+心構え」の大きな成長を実感することができ、私のつくった仕組みにも自信を持ちました。1期生は「相互研鑽の場づくり」を修了し4月から自主活動をすでに始めており、非常に嬉しく思っています。2期生7名が、この4月19日にキックオフし、1年をかけての「相互研鑽の場づくり」を始めたところです。この繰り返しを5年も続ければ、地域ではそれなりの自立分散型の発信ネットワークが形成されると確信しています。現在はまだ塾生発掘には結構苦労していますが、5年後には活動実績が顕在化して、大きく変わっていると思っています。

B さらに今年か来年には、少数精鋭起業塾を、できれば地域診断士研究会で企画・試行を始めたいと思っています。先ずは無料の起業塾を複数回開催する中で、カリキュラムのブラッシュアップを進めると同時に資質の高い起業家の発掘を行い、起業塾生を集めるようにしていきたいと思います。少数精鋭起業塾の場合は、スポットではなく起業そのものを継続的サポートしていくスタイルで考えています。少数精鋭共育塾と同様に、年に1パーティーだけ実施していくことになると思います。

 
 これに加えて必要なことに子供の自立化共育があり、数年前にチャレンジしたことがあります。その結果、実現に向けては文部科学省や学校の壁を感じており、パイプができるまで当面は、将来のテーマにせざるを得ないと考えています。

 この仕組みまででき上がると、「地域インフラとしての地域経済活性化システム」が機能し始めるのではないかと、大それたことを考えたりしています。

 人材育成には、「単位を少数でやること」「やる気のある人材を集めること」が非常に大切だと思いますが、これを行政でやることは難しいことだと実感し、民間でやるしかないと考えています。

 未知へのチャレンジを繰り返す中で、「思い」を夢として描き、それが目標として設定できるようになります。それが現実のものになることを目指して、増えていく仲間と共にやっていきたいと思っているところです。