■ビジネス支援図書館と起業・経営相談会A
 
  事例@:ネイルサロン開業・立上げの相談 ◇ ラグーン/岡久博子代表 
  【支援内容】
   岡久代表は、開業前の昨年7月に初回相談、その後11月、そして今年2月に相談にきている。
 昨年9月にラグーンというネイルサロンを市内良町で開業し、経営を軌道に乗せるように現在、奮闘して
 いるところである。相談員は堤中小企業診断士が担当し、開業前のビジネスプランや顧客開拓や
 リピーター確保などへの助言から、広告宣伝の有効活用や雑誌掲載、IT・広報人材の紹介などを行って
 きた。それに合わせて図書館のレファレンスサービスを併用して、市町村の人口・年齢状況や美容院
 リスト収集、顧客開拓・リピータ確保など、店舗経営に役立つ書籍や資料を活用してもらっている。
  【岡久代表からのコメント】
   相談会に参加してよかったことは、経営の知識・経験が豊富なプロの目から見て、今の自分に必要な
 ことを具体的に提案していただいたことです。1回目の相談では、事業計画書を見て助言もいただき
 「結構、考えているね」といわれた時は、自信と勇気がつきました。
 その後開業し、二回目、三回目の相談では、なかなか予定通りにはいかない日常業務のなかで、精神面、
 行動面で役立つサポートをいただきました。一番の課題である顧客開拓についても、他店の事例も教えて
 いただきながら、いろんな手法を教えていただきました。
 ともに考えてくださる方があると、孤独ではなくなりますし、具体的に自分がやるべきことが見えてきます。
 県立図書館という敷居の低い場所で、中小企業診断士の先生方に無料で相談できる機会は、私のような
 商売の初心者にとっては大変ありがたいものです。
 
  事例A:遠隔画像読映等サービス事業の相談  潟純Cズ・リーディング/中山善晴社長
  【支援内容】
   放射線科ドクターである医学博士・中山社長は、遠隔画像読映・コンサルサービス事業の会社を
 昨年7月に設立し、今年1月と2月に相談に来た。事業の立上げに忙しい中で、自社事業の展開や産学官
 連携・企業連携に関する課題を抱え、多面的・総合的な決断が必要となっていたところだった。相談員は
 横山中小企業診断士が担当し、今後の事業展開の方向性と留意点、家業から企業へのポイント、シス
 テム構築の留意点、産学官連携へのプロセスと留意点などの助言や人材紹介などを行ったところである。
 それに合わせてレファレンスサービスを併用して、ナレッジマネジメント、プレゼン資料の作り方、遠隔医療
 などに関する書籍の活用をしてもらっている。
  【中山さんからのコメント】
   一念発起し、起業してみると予想しなかった様々な問題が出てくるもので、多くの悩みを抱えていま
 したが、県立図書館の無料相談会を知り、早速、申し込みをしました。私のビジネス環境はかなり特殊
 なのですが、それでも潜在的な問題点、リスクとその対処、将来のビジョンなどに関して、具体的で適切な
 アドバイスをご指導いただきました。おかげさまで今までモヤモヤしていた事業の将来像が、より明確に
 なり、心より感謝しています。
 また相談会の際に、図書館のレファレンスサービスを教えていただき、関係図書を数冊借りることもでき
 ました。図書館を利用したことのない私に親切、丁寧に教えていただき、大変、よいシステムだな、と感動
 しました。
            
  図書館での起業・経営相談会は―
 @忙しい起業家や経営者が時間の取りやすい日曜日に行われていること
 A中小企業診断士が相談員であること
 B図書館のインターネットやDB、レファレンスサービスを活用した各種情報収集が同時に可能であること
 などが特徴である。
 図書館と研究会が連携を密にすることで、日曜日に起業・経営相談をしたい方々が気軽に相談できる
 場づくりを心がけているところである。