■リージョンIM活動を振り返って
 今年4月から「リージョンIM」としての活動を試行錯誤しながら行ってきたが、年末を
迎えるにあたり8ヶ月余の活動を通して感じていることを、簡単にまとめを行っておくこととする。
 「今までに前例のない活動を開始する」にあたって、とりあえず以下の方向付けを行った。
熊本県のBIS(ビジネス・インキュベーション・システム)を構築していくために、BISの考え方の普及
・浸透を図るべく、組織横断的な活動を行っていく。
 @ 企業家・起業家への事業化支援(IM活動)
 A 主要市町村のBIS施策推進への支援
 B 県内IMの育成支援とネットワークづくり
 C 県・財団へのアイデアや情報の提供
 D 県外(九州/全国)との交流及び関連情報の収集・提供
 
 今までを振り返ってみると、@、C、Dについては、それなりにやれたと思っているが、A、Bについては不充分との反省をしている。
 一番の戸惑いは、Aについての活動である。
「熊本市、荒尾市、玉名市、八代市、水俣市、上天草市、本渡市、山鹿市」など主要市と商工会議所を合わせて回ったわけだが、熊本市を除いて反応が鈍かったのには少し驚いた。今は熊本市にターゲットを絞って動いているところである。しかし他の主要市においては、市町村合併が動いている面もあり、BISについては優先度が低いということかもしれないし、とりあえずは各市のいろんな意味での現状が分かったことが収穫かもしれない。
 Bについてであるが、IM養成研修受講生が熊本には7名(財団4、熊大1、荒尾商工会議所1、中小企業基盤整備機構1)いるが、IM活動を行っているメンバーは、それなりに忙しくしている一方、全く携わっていないメンバーもおり、いろいろ難しさも感じているところである。これについては、九州ブロックのIM養成研修受講生の場であるBIP(ビジネス・インキュベーション・プラザ)を推進活用する方向が望ましいと考え始めているところである。
 
種々の活動を行っていく中で、具体的に実現に向かうことには力が入ることとなり、夢プラ入居企業支援にも
繋がるVKS(ベンチャー・キッズ・スクール)推進活動と、ビジネス支援図書館づくりの推進活動は実現に
向かって大きく進めることができた。これらの活動を通して、新たに「BISのインフラ整備」という、中長期的に
考えた場合に非常に大切なテーマを明確化させることも出来たと考えており、これについては次回以降で
触れることとする。