■竹内さん、安部さんとのご縁

 竹内さん、安部さんとの不思議なご縁について少し紹介したいと思います。
竹内さんが電通大特任教授をされて間もない頃、私が上京した時に中小企業庁の石井さんから東京の中小企業診断士支部の会合に誘われて参加したことがあります。石井さんから竹内さんの紹介を受け、名刺交換したのが初めての出会いでした。確か、その会合で竹内さんが講義をされて、経営革新支援計画の意味合いを説明いただいたように覚えています。
その後しばらく経って竹内さんから、石井さんを通して来熊時に私との面談要請があり会うことにしました。いろいろな話を通して、お互いに話が噛み合い意気投合しました。この時にビジネス支援図書館推進協議会(当時は竹内会長)の活動を初めて知ることとなり、一緒に熊本県のビジネス支援図書館推進を行うこととなりました。私のほうも支援センターPM活動で全国各地を訪問するたびに、ビジネス支援図書館推進を進めている図書館を竹内さんに紹介してもらい、北は浦安図書館をはじめ南は沖縄県立図書館まで十数か所の図書館を訪問し意見交換してきました。
熊本では熊本県立図書館の佐藤館長が前向き対応していただき、2005年に県立図書館としては全国で10番目にビジネス支援図書館となりました。
それ以来、今日まで毎年来熊いただき、地域診断士研究会や共育塾活動にも協力をいただくとともに、私の方では熊本の元気企業を竹内さんに50社ほど同行訪問して熊本企業の応援団になっていただいています。




一方で、安部さんは私と同じ中小企業診断士であり、またJANBOのIM仲間(元大分県産業創造機構所属)として交流がありました。非常に頭が切れる人で、企業支援についても地道な活動を進めておられました。新連携PMをやっていた時には、大分の企業の認定を一緒に進めたりしてきました。
そのような時に「経営革新計画」の企業支援への活用について、他の診断士からは「こんな中途半端な計画書は役に立たない」などの話しか出ない中で、経営革新計画の趣旨を聞いている私自身は、評価が低いことに不満に思っていました。
ところが安部さんから「経営革新計画」の企業支援ツールとしての素晴らしさを聞かされ、大分での企業支援ツールに組み込んだ資料まで作成して積極的に活用していました。そのような経緯もあり、竹内さんに「大分で経営革新計画を独自に活用している人材がいる」ことを紹介し、メールでも繋ぎました。
その結果、経営革新計画の委員会に安部さんが参加するようになり、竹内さんとの接点も広がっていきました。そして竹内さんの活動を目指したいとの意識が芽生えたようです。
安部さんは、非常に努力家で50歳を過ぎてから大分大学で経済学の博士号を取ったこともあり、その後、電通大の創業支援の特任教授募集に応募し採用されて、竹内さんと一緒に仕事をするようになりました。

今回、竹内さんと安倍さんと3人で地域産業振興講座の講義をつくることができたことは、私にとって最高の記念であり、一生の思い出になりました。
安部さんは、あまりメールをしない人で、その代わりに折に触れて手書きの葉書をいただき、「ご縁をつくってくれたことに感謝」の言葉を繰り返し、いただいてきました。このようなご縁を仲立ちできたことと、竹内さん、安部さんとのよき出会いに心から感謝しています。