■共育塾7期生へのメッセージ

 先週末(1月10日)に共育塾7期生の修了式を行いました。塾頭を奈須塾頭に交代して、メンターとして初めての修了式でした。1期生の時から、塾生一人一人に対して思いを込めて「塾頭からのメッセージ」を語ってきましたが、それは奈須塾頭に役割交代をしました。メンターとして何を伝えるか、いろいろ考えた結果、7期生への祝辞に加えて、共育ネットワークメンバーへのメッセージを伝えることにしました。
その時のメッセージを紹介したいと思います。

(来賓やオブザーバー参加の方々への御礼を述べたあと)
今日は、共育塾1期生から池田君、上村君、亀井君、渡邉君の4人がオブザーバー参加してくれていますが、早いもので1期生入塾から8年も経ちます。
その間で、7期生までを加えると38社47人の若手経営者・経営幹部が修了しました。
そして7期生からは、奈須さんに塾頭交代をしました。奈須さんとは4期生の途中から約4年間、一緒に共育塾を運営してきたこともあり、奈須さんの努力もあって、おかげさまでスムースな引き継ぎができました。今日の7期生の発表を聞いて、感激すると共に、奈須塾頭に引き継げたことを実感しています。



 今まさに「時代の転換期」に差し掛かっており、ドラッカーの言葉でいうと「世界的に既存の社会システムが機能不全に陥りつつある」と感じています。オムロン創業者の立石一真氏は、2005年から2025年を「破壊と創造が交錯する20年」と述べています。
このような時代に合わせて、情報・流通革命、金融・決裁革命、ものづくり革命などが急速に進化し、「中小企業も大企業と同じことができるインフラ」が整いつつあります。

 今からの時代は船に例えると、急旋回が難しい大企業の時代ではなく、小回りがきく中小企業の時代です。このような時こそ、業際を越えた企業連携、即ち異業種連携の重要性が増してきます。地場のやる気のある若手異業種・経営者集団である共育ネットワークや肥後創成ネットワークが効果を発揮する時代を迎えつつあります。
価格競争は大企業に任せて、価値競争を地域中小企業の連携で目指して欲しいと思います。そして熊本の若手経営者が、10年後には熊本の経済界、ひいては日本の経済界を引っ張っていくようになることを期待しています。

 共育塾7期生の皆さん、全員揃っての修了、おめでとうございます。

平成27年1月10日
共育塾メンター 横山耕二