■阿蘇の幣立神宮@
  先日、ビッグバイオの阪本社長、岩下専務から創業段階の苦労話を
 いろいろ聞かせてもらったが、その中で印象深かった話が阿蘇の
 幣立神宮に行ったときのエピソードだった。
 幣立神宮にお参りに行ったとき、境内にある湧き水の所まで下りて、
 たたずんでいると、阪本社長には湧き水の辺りを行ったり来たりしている
 コバルトブルーのトンボが見えた。岩下専務に「きれいなトンボがそこに
 いる」と話しながら指をさすが、岩下専務には見えなかった。
  このときの不思議な経験を契機に、ビッグバイオのビジネスがうまく動き始めた。この経験は
 阪本社長にとって非常に印象深く、何か大きな力がビッグバイオのビジネスを応援してくれているのだと
 感じているとのこと。そのようなことから、トンボは水のきれいな所に生息することと、「自然の力で自然に
 戻そう(水質浄化)」を当社のコンセプトにしたことが阪本社長の頭の中で重なり、当社の社章に、「トンボと
 ビッグバイオのBBの文字」を組み合わせてデザイン化したそうである。社章をあらためてみると、トンボの
 羽がBBのデザインででき上がっており、なるほどと感銘を受けた次第である。
  また幣立神宮は、高天原神話の発祥の地とのことで、天照大御神が
 天岩戸を出た後に帰還報告をした場所で、「高天原・日の宮」と
 称されている。ここでは「5色神祭」という祭りが、毎年8月23日に行わ
 れるそうである。(五年毎に大祭、その間四年は小祭) 
 この大祭では世界の5つの大陸の人々が、人類が始まった地と
 いわれる幣立神宮の地に帰ってくる事を象徴している。
 従って大祭中には五つの色をし、五つの大陸の神を現すお面が使わ
 れるとのこと。そしてその5大陸から一人づつ、現地の方がその大陸の
 代表とし選ばれ大祭に招かれているとのこと。
 このように世界的な原点が、熊本の阿蘇にあることに驚かされて
 しまった。
  このような話を聞くと興味も深まり、是非ともその場所に行って、体全体で
 感じ取ってみたいと思うものである。家内にも話してみたが、私と同様に非常に
 興味を持ったので、早速、二人で幣立神宮に行ってきた次第である。
 松橋インター方面から高千穂に抜ける国道218号線を通って、清和村の文楽
 館を過ぎた先の道路両側に、幣立神宮の駐車場があった。整地はしてあるが、
 ただ囲ってあるだけの場所であったが、そこに駐車して、少し歩いた先に神社
 の上り口があり、神社に向かう階段を上がって行った。
 本殿にお参りをしたあと目的場所の池を探し始めたが、ポリタンクに水を汲ん
 できた人たちが散見できたので、その人たちが歩いてくる方向に向かった。
 社殿左脇から階段を下り初めてしばらく行くと、道が左右に分かれている。
 それを右手方向へ、大杉に囲まれた・曲がりくねった山道を下り進むと、水草に
 覆われた小さな池が見えてきた。その道筋は、樹齢数百年の杉が何本もある
 荘厳な感じのする癒しの空間であった。