■ 相田みつを美術館

  11月初の3連休に家内と2人で上京し、長男家族が住んでいる埼玉を
 訪問した。長男家族には2人の子供がおり、来月に3歳になる孫(女児)
 とは七五三のお祝いで、大宮にある氷川神社に参拝しお祓いを受け、
 上京中に誕生日を迎えた1歳の孫(男児)とは自宅で誕生祝を一緒に
 行うことができた。1歳の孫と私とは、ちょうど5回り(60歳)違いで、同じ
 一白水星というめぐり合わせでもあり、久しぶりに3日間もの間、仕事を
 離れての楽しいひと時を過ごすことができた。
 最後の日(3日目)には、私と家内が行きたいと思っていたところに、それ
 ぞれ1箇所行くことにし、私の行きたいところとして、丸の内・東京国際フォ
 ーラムの地下にある「相田みつを美術館」を一緒に見学してきた。
  相田みつを氏は大正13年生まれで曹洞宗の在家信者で、また独自流儀の書家
 でもあり、金銭的には恵まれないままに60歳(昭和59年)の時を迎え、ある企業の
 記念誌がきっかけとなり一般書店向けの「にんげんだもの」を出版し、この本が
 ベストセラー、ロングセラーを続けて、多くの共感者を生み出してきた。
  この本がベストセラーになる前ではあったが、私も20年ほど前に悩んでいたときに、ある方からの
 紹介でこの本と出合い、私自身の考え方や価値観にまで大いに影響を受け、私の運命を変えた書であり、
 その後も折に触れて引っ張り出しては読むようにしている。相田みつを氏の言葉は、それを読むときの
 仕事環境や心の状況により、その言葉の捉え方が変わることになるが、それだけ深みを持った言葉である
 と考えている。人の心を和らげ、力づけてくれる感動の書であり、美空ひばりや石原裕次郎が闘病生活の
 ときにも、枕元に置いていたような話も聞いている。
   私は何かの時には、相田みつをの言葉を引用するし、11年ほど前に会社勤めを辞めるときには50冊
 ほど購入して、お世話になった関係者にプレゼントをしたこともある。そのくらい人生の応援書として素晴
 らしいものだと思っている。私は「にんげんだもの」をはじめとした出版物だけでなく、日めくりカレンダーも
 長年活用しているが、多くの素晴らしい言葉の中から、私にとって最も大切にしている言葉として、3つだけ
 紹介させていただくこととする。
 
  相田氏が平成3年に67歳で他界した後、平成8年に東京・銀座に美術館を開設され、平成15年に
 丸の内の東京国際フォーラムに移設されたようで、ちょうど美術館開設10周年を迎えているところで
 あった。実は、来年度の個人目標を設定するに際し、オフィス設立10年を契機に、自分の内面(心)の
 見直しをすることを考えていたこともあり、両方が10年区切りという偶然を越えた深い縁を感じている
 次第である。
  「相田みつを美術館」のURLを紹介しておくので、興味のある方は是非、下記のURLにアクセス
 して下さい。
                    http://www.mitsuo.co.jp/museum/index.html