■還暦を迎えてB


  脱サラしたおかげで、自分を思いっきり表現できる仕事にタッチできるようになったが、
 この10年は自分の考えを世の中にぶつけながら、常に新たな仕事にチャレンジし、自らも変化
 ・成長・発展してきたことを実感している。
 人生の節目を迎えたので、この過程での印象的な出来事を以下に纏めておきたい。

 
 @ 脱サラ後に、世の中にデビューするには資格が必要であると考えて、中小企業診断士の資格取得に
 取り組む中で、50歳になっても継続努力を繰り返すことで、長時間の勉強への集中力や記憶力の
 目覚しい向上も可能であることも実感した。
 A 中小企業支援業の活動を行う中で、自ら発信することで、思わぬ方々ともいろんな形でのネットワー
 クが広がっていく。昔と異なり、熊本から発信して、全国的に活動することも可能であることを証明できたと
 考えている。
 B 中小企業庁の方から、県中小企業支援センターのプロマネ3羽ガラスの一人として評価していただき、
 東京での種々の委員会に委員として参加する機会も多くいただいた。全国広報誌で紹介いただいたり、
 全国プロマネサミットでの議長も務めさせていただくなど、自分の世界が広がるいい経験ができた。
 C JANBO事務局から私のIM活動を評価いただき、東工大での発表、各種委員会での委員や
 発表、IM養成研修での講師やインストラクターをする機会をいただいてきたが、心から感謝してい
 る。今年度にJANBO認定優良IM制度が発足するにあたり、全国で3人の特別認定者(JANBO
 −IM*E)ができたが、その中の一人に加えていただいたことは光栄である。
 D 代表的な現場実践のIMに会いたいとの経済産業省の方からの要請で、JANBO事務局から
 指名を受け、私のIM活動を紹介に行ったときに、カリスマIMと称していただき、評価を頂いた。
 九州でのIMネットワークであるBIPにおいても、コアメンバーとして活動させていただいている。
 E 平成15年3月に、創業ベンチャー国民フォーラムから、起業支援家が全国で3名
 表彰されたが、私がその中の会長賞を受賞することができ、江崎玲於奈会長から
 直接表彰を受け、一生の記念となった。
 F 県支援センターのプロマネを卒業した次の活動について、JANBO事務局から「リ
 ージョンIM(インキュベーションマネージャー)」という造語をしていただき、「全国初の
 リージョンIM」と紹介を受け、現在リージョンIM像を見出すべく熊本で「リージョンIM
 活動の模索」を行っているところである。
 G RKK担当の九州共同番組「ムーブ2004」で、「チ・エ・イ・カ・ス〜中小企業脱・下請け
 最前線」という30分のドキュメンタリー番組を作成・放映していただいた。後日、大阪でも
 再放送が行われた。オフィス名称をタイトルに使っていただいたことに対して、ディレクターの
 方に心より感謝している。
 H 国際ビジネスインキュベーションシンポジウムにパネラーとして出席したが、NBIAのダイナ・アドキンズ
 会長がコーディネータであり、通訳付のパネルディスカッションに参加するというワクワクする経験となった。
 同時通訳の中での思考・発言に関して、いい勉強もすることができた。
 I 三位一体の改革が進み、最近は内閣府、知事会、経団連など多面的に「道州制」を前提とした議論が
 始まっているが、今回の新連携事務局への参画を通して、今後の国と地域のあり方を模索する最前線に
 タッチできる仕事をすることになったので、今までの経験を活かして日本の将来づくりに参画したいと考えて
 いる。

  還暦を迎えた今年も息子夫婦が孫を連れて帰省してきた。
 孫も1歳8ヶ月になり、いろいろ言葉も出るようになっており、コミュニケーションを図ることも
 でき、ジジ馬鹿になって大いに楽しんだ。 
 夏休みには家族全員で阿蘇のペンションに1泊2日で旅行し、夜は孫も一緒に私の誕生日の
 祝いをしてくれた。息子夫婦に、次の子供が11月に生まれる予定であるが、男の子のようで
 あり、楽しみにしている。
 今年はいろんな意味で、非常に印象深い年になると考えている。