■ターニングポイント その1
 
  今年は久しぶりに、私にとって大きな転機を迎えていると感じている。
 そのように感じるのは、脱サラして10年経ったことや、今年は還暦を迎えることが先ず基本にある。
  
  それから、今までにも述べたことがあるように、5年前に新施策が動き始めて県中小企業
 支援センターが発足し、そのプロジェクトマネージャーとして「しくみの立ち上げ」を行ったが
 このことは私自身の人生にとっての大きな転機になったと強く実感している。
 今回、5年前と似たような状況下で新施策がスタートし、新連携の九州地域戦略会議事務局
 が発足したわけだが、その新連携担当プロジェクトマネージャーとして「しくみの立ち上げ」に
 タッチすることになったこと、そして私の活動の舞台が、熊本県中心から九州中心に拡大した
 ことも、転機を迎えた感覚を醸成している。
 
  それに加えて、昨年末からの新連携の準備活動に私も参画してきたが、その際に元三井物産九州
 支社長をされていた星崎治男さんという方との出会いがあり、今までに数度しか経験したことのない
 衝撃的な刺激を受けているところである。お会いするたびに、多くのことを勉強させてもらっているが、
 私の頭の中には今「ポジティブ・サポート」という言葉が、星崎さんの具体的な実践イメージと共に動き
 始めている。
 以上のようなことを綜合して、私自身が大きな転機を迎えていると感じているわけである。
  
  話は少し変わるが、過去5年間の活動を振り返ってみると、それまでは考えてもみなかった
 多くのことを経験させていただいた。その結果として活動内容が多面的に広がっていった
 ことに自分自身でも驚くとともに、その機会を与えていただいた方々に感謝の念で一杯である。
 その間、今後の活動に必要なものを無手勝流で切り拓きながらやってきたわけであるが、今
 までの仕事のやり方そのものに関する反省も含めて、私自身の中でいろいろな思いが生じて
 きている。
 それらを踏まえて、この5年間で培ってきたものを、以下のように5項目に整理してみたが、
 次回以降にそれぞれ取り上げながら述べていくこととする。そして、この一連のコラムを書き
 上げていく中で得たものを、今後の活動に活かしていこうと考えている。
    
                 @ 新たな支援体制づくりへの取り組みの見直し
                 A 企業支援の基本スタンスの見直し
                 B 仕事への取り組み方の見直し
                 C 後継者の育成
                 D ライフワークについて