■年の初めに
  
 新年明けまして、おめでとうございます。

  年の初めにあたり、私自身の心も新たにする意味でも、例年通りに「今年の目標」を作成する
 ことから活動のスタートとしたいと思います。
  今年はオフィスの活動コンセプトを「ネクストステージへのアプローチ!」とし、5つの新たな目標を設定
 しました。
  <平成17年度目標>
 活動コンセプト: ネクストステージへのアプローチを!
 私は昭和20年生まれですので、今年還暦という一つの節目を迎えます。また脱サラして10年、財団の
 仕事にタッチしてから5年が経過するという区切りの年でもあります。 私が考えている「ネクストステージ」
 という意味は、大きく二つの観点があります。 一つは、熊本を拠点として全国的活動を拡大していくことで
 「今までとは異なる側面からの地域中小企業支援の推進にチャレンジする」きっかけの年にしたい
 気持ちを持っています。もう一つは、ここ5年間は「行政サイドからの地域貢献」を行ってきたわけですが、
 今年からは「民間サイド からの地域貢献の芽づくり」も積極的に行っていきたいと考えています。
 
  1.九州の新連携施策構築への参画

 中小企業施策が新しい切り口でまた始まりそうです。過去5年間は地域プラットフォームや支援センター
 事業を中心として施策されてきましたが、今からは地域産業クラスターや新連携という概念にシフトして
 いくようになりそうです。
 中小創造法、新事業創出促進法、経営革新法の3法が整理統合され、「中小企業新事業活動促進法
 (仮称)」として今春制定されるようであり、微力ではありますが「九州独自モデルの構築」に側面協力して
 いきたいと考えています。
  
  2.九州の地域BIシステム構築の推進

 JANBOでの沖縄IM研修を含めた各種活動や、九州地域のIM交流の場であるBIP活動の推進、県内の
 市レベルでのBIの活動への参画を行っていきたいと考えています。上記内容は一つ一つが非常に重みの
 ある内容であり、いろんな形での参画を通して、少しでもお役に立てればと思っています。
  
  
3.自立社会に向けたBISインフラの整備
 自立社会というからには、自立社会にふさわしいインフラの整備が必要となります。「今の小学6年生は
 10年後の社会人」という事実を考えると「若年者の自立人材育成機能」が必要であり、「自己責任を求め
 る社会」が成り立つためには「自己選択し自己決断し、自己責任をとるための判断情報を得る場」が必要
 です。BISのインフラという切り口からは「若年者のキャリア教育機能」と「ビジネス支援図書館(ハイブリッ
 ド・ライブラリー)」がそれにあたり、熊本に根付く活動を推進したいと思っています。
 
  4.事務所機能のアクティブ化(スタッフの活用拡大)
 私の活動の幅が広がるに従い、新たにやりたいことも増えると共に、事務所機能のひずみが
 顕在化してきています。今年は、人材DBのシステム化、活動支援ツールの整備、企業支援ML
 の具体化あたりを進めていきたいと考えています。
 
  5.「イノベーションのあり方」の研究

 高知工科大学の水野先生(元松下電器産業副社長)の講演で聞いた「イノベーション」という話に身近な
 言葉としての再認識ができ、大いに刺激を受けました。私の考えの中では、今までの研究テーマである
 「綜合力と共創」「ゆるやかな共創の場づくり」「イノベーション」という言葉には共通するものがあり、それは
 「変化への対応力」です。今年は製造業の「トヨタ・システム(カイゼン)」、小売業の「セブンイレブン・システ
 ム(仮説・検証)」の共通項を自分なりに解釈していきたいと考えています。

  本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。