■今年を振り返って

  ついこの間、正月を迎えたと思ったら、あっという間に年末を迎えてしまいました。1年1年過ぎる
 のが、なんと早いものかとつくづく感じています。
 
  仕事面において最も大きな変化があったことは、平成12年より「くまもとテクノ産業財団」に設置された
 「熊本県中小企業支援センター」のプロジェクト・マネージャー(PM)として支援センターの立上げを行い、
 当事業を軌道に乗せてきましたが、4年間務めたPMを卒業させていただいたことです。財団での仕事は
 引き続き行うこととなり、熊本県の地域ビジネス・インキュベーション・システム(BIS)を立ち上げるための
 ベースづくりにチャレンジし、全国初のリージョン・インキュベーション・マネジャー(リージョンIM)として
 活動を行うことになりました。

  日本では、今まで誰もやったことのない役割づくりにチャレンジしているわけですが、試行錯誤の中で
 現段階でやれることとして、創業・経営革新の企業支援のほか、@若年者の自立人材育成機能づくりの
 推進(当面はベンチャー・キッズ・スクール関連)、A自己責任時代の情報提供機能づくりの推進(当面は
 ビジネス支援図書館関連)、B熊本市のBISづくり支援あたりが見えてきているところです。主要市や
 商工会議所へのBISの紹介・支援アプローチについては、市町村広域合併の最中ということもあり、
 なかなか新たな動きへのきっかけづくりに繋がらなかったのが残念です。来年以降についても、JANBO
 での活動と連動させながら、熊本独自のシステムづくりを進めていきたいと考えています。
 
  委員会参加については、印象深い新たな活動として2つありました。先ずIMハンドブック開発部会
 (JANBO)に開発委員として参加し「創業・成長支援」を担当し、JANBOスタッフと5人の委員との
 協働作業を通して10月に日本では初めてのIMハンドブックが発行されました。次に昨年度の熊本市
 地域経済活性化プロジェクト委員会に「創業・経営革新施策検討チーム」のチームリーダーとして参画・
 提案した結果、熊本市中小企業経営サポートプラザを立ち上げることとなり、企画運営会議を開催する
 中で議事進行役として参加し、具体化に向けての検討が行われました。その結果として官民一体と
 なっての経営サポートプラザが10月1日にスタートしています。
 
  また今年1月に大分で開催された実質的な第一回の「全国産学官連携コーディネータ会議」に
 パネラーとして参加し、「コーディネーションの成功と失敗」というテーマでのパネルディスカッショ
 ンに参画できたこともいい経験であった。
 今年初めて行われた地域でのIM養成研修である「沖縄IT−IM養成研修」には前期・後期とも
 講師として参画し、インストラクターとして受講生の指導を行ったが、沖縄県との距離感が非常に
 近くなったことも記憶に残ることである。
 
  それから今年1月早々(今年の第2回目)に九州・山口で放映され、また6月には大阪で放映された30分
 番組のテレビドキュメンタリー番組に私も参画したのも非常にいい経験となり、またいい思い出となった。
 具体的に言うと、RKKが担当した「ムーブ2004」という番組で、オフィスチェイカスを基点としての脱下請を
 目指す企業の奮闘記がドキュメンタリー番組として制作、「チ・エ・イ・カ・ス〜中小企業「脱下請」最前線〜」
 というタイトルで放映され、私がキーマンとして取り上げられた。オフィスチェイカスという私の事務所名が
 タイトルになったことに、一生の思い出になることであり、RKKの薛ディレクターには感謝している。
  
  個人的には大きな出来事はないが、初孫・花梨が12月16日に1歳の誕生日を迎えた
 ところである。先日家内が誕生祝に上京・訪問した。長男夫婦から結構な頻度で写真や
 ビデオを送ってくるが、そのたびに家族全員で変化・成長の跡を見つけながら楽しんでいる。
 また私自身は、上京時に時間が取れるときには、訪問してスキンシップを楽しんでいる。