■イチローへ、祝・年間最多安打記録達成!
    
   私はイチローファンである。
 今年のイチローは、長年破られなかったメジャーリーグ記録を次々と書き
 変えてしまった。特に絶対破れない記録といわれているジョージ・シースラー
 の年間最多安打記録257本を更新し、262本の新記録を達成した。
 イチローのすごさには、ただ驚くばかりである。
   昨年もコラムでイチローのことを書いたが、メジャーリーグでも滅多にありえない
 記録達成ということもあり、今回はどうしても書いておきたい。まとまりのない文書に
 なると思うが、思いつくままに書いておく。
 
 今の大リーグでは、走・攻・守の素晴らしい選手よりも、ホームランバッターや三振を取れるピッチャーが脚光を浴びやすいが、半面として大味な野球になっているようである。今まででは考えられないようなプレイ(アウトになるような
内野ゴロを安打にしたり、レーザービームの送球でアウトにしたり)をできる
イチローが、走・攻・守のせめぎ合いの素晴らしさを観客に再認識させ、近代野球の新たな意識革命をした(野球の原点に戻る)というような論評もされて
いるようである。
 
 新聞記者や観客の中では賞賛・批判などいろんな意見が飛び交っているが、同じグラウンドでプレイするメジャーリーガーの間では「真の格闘家」「自分たちにはできないプレイができる」「真のスーパースター」など別格の選手と考えているようで、このことがイチローのすごさではないかと思う。
ニューヨークタイムズ紙で「イチローはヒットを自分の思うところに打てる。グラウンドをキャンパス代わりに使う芸術家である。」という表現もイチローのすごさをあらわしている。
  
  「試合後に自分でグラブやバットを磨きながら、その日の試合の反省などをする(道具を大切にする)」
 「時間があればストレッチなどを行い、故障しない身体づくりを行っている」なども、「言うは易し、行うは
 難し」である。ある人との対談で、「自分にとって、野球は職業ではなく自分の人生そのもの」といって
 いたが、これもすごい言葉である。
  
  今回の記録達成に際しても、「何よりも大切なことは、全ての打席でヒットを打てるように集中し、
 最大限の努力をすることであり、ヒットの一本一本の積み重ねの結果が今回の記録をつくっている」
 との言葉は、素晴らしい言葉であり、いろんなことに通じることだと思う。
  
  1年目にも国民栄誉賞の話があり、イチローが「まだ若いので」と丁寧に断ったのに
 続いて、今回も同様に「自分はまだ発展途上にあり、もらった場合にモチベーションが
 下がるかもしれないので、それなりの年になって、賞をくれるという話があったら、
 その時はお受けしたい」との話であった。

  イチロー、おめでとう。
 まだやりたいことは、どれだけでもあると思うので、あと10年くらい現役で頑張って、
 我々ファンを楽しませ、また勇気づけてほしい。