■プロジェクトマネジャー卒業にあたって
 
 第6回−A:<新分野進出事例>天草池田電機
 
  当社の前身は「オムロン天草」というオムロンの子会社であるが、企業
 再構築の中で閉鎖予定であったところを、当時の工場長であった池田
 社長が買い取って創業した企業である。現在はオムロンからの仕事を
 やっているが、いずれは脱オムロンが必要となるために、新分野進出を
 図り始めたところである。
  2003年3月に当支援センターに新商品開発に関する相談にやってきた
 ので、総合的・継続的支援を開始した。オムロンは私の前職の時に密接に
 付き合ってきた企業であり、その関係からも頑張って欲しい企業である。
  2004年1月には、九州で放映されている「ムーブ2004」というドキュ
 メンタリー番組「チ・エ・イ・カ・ス〜中小企業「脱・下請け」最前線〜」で、
 私も含めて紹介されている。
           (http://www.e-jnn.com/move/index_f.html
 
  
 *商品開発コンテスト支援 :3グループを編成して、新商品開発アイデアコン
  テストを行っており、社内発表会に出席し助言を行った。その後2件を抽出し
  当財団の開発助成金への申請を行い、1件が採択され現在開発進行中。
 *知的所有権センターの紹介 :パテント相談先として知的所有権センターを
  紹介し、その縁で個人発明家から技術移転を受け、当社の第1号商品として
  サッシ用防犯ブザー「るすばん君」の開発が行われ、11月に商品化された。
 *企業連携 :新事業を計画している企業から、技術力のある企業の紹介依頼を
  受け、当社を紹介・面談することで企業連携が成立した。すでに試作品の受注
  を受けている。
 *地元テレビ局の取材 :脱下請で奮闘している企業の紹介依頼があり、紹介
  した中で当社も採用となり、ドキュメント番組の取材中。ディレクターには定期的
  に情報提供。
 *デザインインキュベータとの連携 :「デザインと機能設計の融合による、売れる
 商品作り」の支援も行うMINATOインキュベーションセンターが東京で立ち上って
 いるが、デザイン支援連携で合意し、現在「るすばん君」の新規商品や、健康
 機器の開発などでの技術融合連携が始まっている。年初に受注した健康器具の
 納入検収がなされ、2台目も受注したばかりである。他分野の盗難防止機器の
 開発ニーズも出てきており、現在試作品製作中。
             
             中小企業庁ポータルサイト「J−net21」に当企業が紹介されています。
                 大手子会社を工場長が買取り、脱下請に向けて奮闘中!
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                    http://j-net21.smrj.go.jp/info/shien/153.shtml