■プロジェクトマネジャー卒業にあたって

 第4回:中小企業庁との縁
  スタートして間もないときに、中小企業庁から九州の支援
 センターの立ち上がり視察の話があり、九州の中心の福岡県
 それから九州の支援センターのモデル県である佐賀県を回る
 ついでに、熊本県にも少しだけ立ち寄るとの話しがあり、せっ
 かく東京から中小企業庁の方が来られるので、我々が進めよ
 うとしていることに関するプレゼン資料と、理解できないこと
 への質問事項を準備することにした。
  プレゼン資料作成に当たっては、国の中小企業支援計画を
 どのように理解しているかから始まり、地域企業のニーズ
 把握をした上での熊本での支援センターづくりに関して、コン
 セプトレベルから具体運用まで述べ、国の計画書を読んでの
 不明点や疑問点に関するコミュニケーションを想定して作成
 した。
  
  当初の中小企業庁からの訪問計画では、財団には1時間くらいの滞在であり、財団幹部との面談の
 後で、支援センターの説明は30分くらいの予定となっていたが、中小企業庁の方々から、私のプレゼン
 資料に非常に興味を持っていただいたようで、たくさんの質問も受けるとともに、私からの質問事項にも
 一つ一つ丁寧に本音レベルの話をしていただいた。予定を変更して30分の予定が2時間の面談をして
 いただいたことは思い出深い出来事であった。
 そのときのコアメンバーだったのが中小企業庁・経営支援課総括係長の石井さんであった。
  
  石井さんからは、その場で月末開催される東京での委員会への出席を
 打診されたが、すでに予定が入っていたために、その件はお断りした。
 しかし、その後は支援センターに関することで石井さんと多くのメール
 交換を行うようになり、東京での種々の委員会への委員としての活動の
 ほか、種々の会合に参加する機会や発表する機会を持つことができる
 きっかけとなった。ありがたいことであるが、経営支援課では、宮城県の
 高橋さん、大阪の秋山さんと私の3人が、「ミスタープロマネ3羽ガラス」と
 呼ばれていたようである。
  国の施策立案やアピール資料にも接する機会も得て、国と県とのつな
 がりに関しても実感することができるようになった。中小企業庁が作成
 したベストプラクティス集には、熊本県の事例も掲載されているが、私の
 アイデアもいろいろと盛り込まれており、私にとっては思いで深い冊子で
 あり、大切に保管している。この石井さんとの出会いも、私にとっては
 非常に大切な、私の人生に大きな影響を与えた縁であり、別部署に異動
 された今でも、折に触れてメール交換させていただいている。
 
 今回のPM卒業に関しても、石井さんに一番に報告させていただいた。