■プロジェクトマネジャー卒業にあたって

 第2回:支援センターPMになる
  
  オフィスチェイカスの自宅事務所が手狭となり、思い切って事務所を借りることとし、
 平成11年12月(実質は1月稼動開始)から現在地に移転した。
 製造業の現場コンサルタントのスペシャリストを目指して、新事務所での活動を始めて間もない
 翌年2月中旬に、県の商工観光労働部・経営指導室の室長をされていた福嶋さんから
 急用の電話をいただき、その日にわざわざ事務所に訪問していただいた。そのときに
 「次年度から熊本県中小企業支援センターが新設されるので、そこのプロジェクトマネジャーを
 やってもらいたい」との要請を受け、青天の霹靂であった。
  
  中小企業診断士としての仕事が軌道に乗り始めて、ちょうど仕事も忙しくなっていたときでもあり、
 また目的に向かって事務所を開設したばかりでもあり、突然の大きな話に対して、
 ただ戸惑いを感じた次第である。
  私がその大役を担えるのかの判断もつかず、今までの仕事との調整も必要であり、
 即答もできずに後日返答の話にしていただいた。
 自分が目指している方向とは異なるために、方向転換することへの心配もあり、
 期待と不安が入り混じった中で、いろいろ考えた末に非常勤ということでお受けすることに決めた。
  
  とりあえず平成11年度のモデル事業でのPMの委託を
 受け、2月から3月にかけて県庁内での会合に参加したり
 した記憶がある。また国から出されている中小企業支援
 計画の書類をいただき、県中小企業支援センターが何の
 ために作られ、何をするところなのかを勉強することも
 行った。
  活動予算はなかったが県の担当の方にお願いして、次
 年度に向けての準備として、6箇所ある地域支援センター
 のコーディネータの方々との会合や、ナショナルセンター
 九州への訪問面談なども持つように段取りをして頂いた。
 次年度の活動開始に向けて、前年度に段取りのための
 活動を行うことも、あまり例のないことのようであり、
 活動予算はないとの話は了解した上で実施させて
 もらった。
  
  また私自身のこととしては、次年度からの正規活動に向けて、従来やっていた仕事を減らしたり
 止めたりと整理をする必要もあった。