■金・銀・銅の折鶴
 
  聞くところによると、広島の原爆記念碑に奉納された千羽鶴に対して、
 心ない人が放火をして燃えてしまったことから、燃えない鶴を作ればいいと
 金属薄板で作った千羽鶴を納めた人がいたそうである。
 その話はさらに広がり、もう一つの原爆記念碑のある長崎でも
 金属薄板の折鶴が作られるようになったそうである。
 金属製折鶴が日本の全国各地に広がり始めているようである。

 当事務所の会議机の上に、金・銀・銅の折鶴が透明のケースに入れて置いてある。
  
  この金属折鶴は、(株)石崎錻力店の石崎社長からプレゼントして戴いたものである。
 石崎社長の息子さんが、休み時間や休日を利用して自分で作ったものを
 透明ケースに入れてくれた。彼は当社の後継者として会社を支えて頑張っているが、
 ボランティアで折鶴教室を開いたりしており、仕事やボランティア活動にも積極的な、
 本当に素晴らしい働き者の好青年である。
  折鶴をいただいた当初は、銅板の折鶴1羽だけであったが、「金は黄銅板、銀は
 アルミ板でも作ることができ、3つ合わせると金・銀・銅の折鶴ができる」との話を
 石崎社長から聞いたため、その後にお願いをして金と銀を追加製作してもらい、
 添付写真のように「金・銀・銅3羽の折鶴」を飾ることができるようになった。
 
  昨年後半にポリテクセンターの生徒を石崎錻力店に工場見学に連れて行く
 企画を立て、石崎社長の了解もいただき金属折鶴製作の実習も組み込んでもらった。
 2月末に工場見学を実施して、その時に金属折鶴製作の実習も行ったが、
 生徒の殆どが「ものづくりの楽しさ」や「物事に集中することの素晴らしさ」を
 実感したようで、童心に戻り心から喜んでくれた。昔の物不足の時代と異なり、
 現代では物を作る機会が殆どなくなっているが、いざものづくりに取り組んでみると、
 老若男女に関わらず楽しい時間が過ごせることを改めて感じた次第である。
 有形・無形にかかわらず、「自分自身の力で新たな創造(ものづくり)をする」ことは、
 多くの人にとって「やりがい、生きがい」に繋がることであると思っていたが、
 本当に「オンリーワンのものづくり」は素晴らしいものである。
   
  金属折鶴に興味を持った方は(株)石崎錻力店に連絡し、折鶴教室の
 次回開催を問い合わせて、参加されることをお薦めする。
 なお(株)石崎錻力店の連絡先は以下の通り。

     *電話番号:096−358−5500*