■全国産学官連携コーディネータ会議

  平成16年1月14日(水)に大分で全国産学官連携コーディネータ会議が開催され、
 私もパネラーの一員として参加させていただき、また新たな経験をすることができた。
  
  産学官連携コーディネータとは全国の国立大学に配置されており、大学と企業との
 マッチングを図る役割を担った支援人材である。
 1昨年度になると思うが、熊大の産学官連携コーディネータの瀬戸氏に、IM養成研修
 受講を薦めたところ、即受講の手続きをされたが、これが始まりだったと記憶している。   
  
  最近はJANBOのIM養成研修の受講をされる方々も増加傾向にあるが、今年度IM3回生には
 大分大学の森岡氏も受講されており、研修講師で上京した折に、会議へのパネラー参加を要請された
 次第である。
  文部科学省と経済産業省からのキーノートスピーチに引き続き、埼玉大学・野長瀬先生から
 「今後のコーディネーションのあり方」という題名での基調講演があったが、現場経験の裏づけが
 感じられる非常に刺激のある話であった。それに引き続き行われたパネルディスカッションのテーマは
 「コーディネーションの成功と失敗 〜コーディネーションの要諦を探る〜」であり、9名の錚々たる
 メンバーの末席に入れていただき、パネラーとして参加させていただいた。
 全体的には大学の産学官連携体制に関する話がメジャーであったが、私は「学外からの産学官連携」
 による起業・企業支援を行っている立場としての発言を行うように心がけた次第である。
  
  関連資料は相当準備していったものの、時間的な制約もあり私のほうからは、
 @大阪市立大学・志水先生から聞いた「産学官連携に関する一般論のうそ」に関する話の紹介と、
 A産学官連携コーディネータは技術系人材と文系人材のバランスの必要性に関する発言を行った。
 それ以外に、「ユーザーオリエンテッドという言葉があるが、産学官連携コーディネータにとっての
 ユーザーは誰か?」についても課題提起をしたかったが、時間が足りずに残念であった。
  翌日には、引き続き「九州地域産学官連携シンポジウム」が開催され、キャノンの御手洗社長の
 講演を聞くこともでき、いい刺激を貰った2日間であった。