■年の初めに |
新年明けまして、おめでとうございます。 年の初めにあたり、私自身の心も新たにする意味でも、例年通りに「今年の目標」を 作成することから活動のスタートとしたいと思います。 今年は、オフィスの活動コンセプトを「ゆるやかな共創の場づくりを!」とし、5つの 新たな目標を設定しました。 |
<平成16年度目標>活動コンセプト :ゆるやかな共創の場づくりを! 今からの世の中において、「多様な人材の融合」がキーとなる社会になっていくと思いますが、 個別のテーマに応じて、それに興味のある人材がその都度集い、新たなことを成し遂げていくと いう「ゆるやかな、多目的志向である共創の場」が必要であると考えています。 (今までの既存の「閉鎖的・固定的な単一目的志向の場」ではないものです) |
1. 「知りあい、教えあい、学びあう」場づくりの推進 : 自立的人材の望むスタンスは、 「自分が必要とする時に、必要な場を自ら探して、その場に参加する」ことではないかと思います。 このような場づくりへのチャレンジとして、今年度はオープン系の場(公的な場)とクローズ系の場 (私的な場)の双方を試行してみたいと思っています。 |
2. 県内のビジネス・インキュベーション・システム構築、「点から面へ」の推進 : 一昨年10月に、熊本県初の本格的インキュベータである夢挑戦プラザ21が立ち上がり、昨年4月には 熊大インキュベーションセンターも立ち上がりました。 県が企画しているネクストステップづくりや、熊本市の次年度創業支援策の企画にも参画させて頂いて います。これらの立ち上げには今後も協力していきたいと考えています。と同時に県内での活動を 「点から面へ」と広げていくために、荒尾市、八代市、水俣市などへのインキュベーション・システムに 対する理解を深めていただくアプローチもしていきたいと思っています。 |
3. 自立社会に向け、ビジネス・インキュベーション・インフラ整備への着手 : 創業・経営革新支援を行っていく中で、起業家・企業家本人自身の資質の重要性が非常に大きい ことを痛切に感じています。特に短期的でなく長期的に考えた場合には、小さい頃からの教育にも目を 向ける必要があります。早稲田大学・大学院の大江教授が大学院生のアントレプレナー教育を行って いく中で、子供時代からの社会教育の重要性を認識され、現在ベンチャー・キッズ・スクール活動を普及 していくことで、自立心(自己選択・自己決定・自己責任)を持った人材づくりに力を入れておられます。 またJANBOのインキュベーション・センター所長の星野氏も同様なお考えを持っておられ、電気通信 大学・共同研究センターの竹内氏もビジネス図書館という切り口で多面的に活動されています。 つい最近では作家の村上龍氏が「13歳のハローワーク」という本を、「子供が好奇心を持ち続け、自分が 好きなことにチャレンジし、好きなことを仕事に選び、充実感のある人生を送るきっかけにして欲しい」との 思いで、出版しています。そのような考え方に私は非常に共感を覚えており、創業・経営革新支援という 仕事の中で、このような活動に協力していきたいと考えています。 |
4. 事務所機能のアクティブ化(スタッフの活用拡大) : 今までのオフィスは、私の時間的不足部分を補うための役割が強く、スタッフも作業レベルの仕事をやっ てもらう傾向にありました。ホームページのリリースを通して、少しスタッフ独自の価値付けを行うようには なっていますが、もっとスタッフの活用を拡大することにより、オフィスから支援企業や連携支援人材への 情報発信や、各種保有ツールの整備・蓄積や情報収集などもやっていくことで、事務所の社会的価値を 高めるようにしたいと考えています。 |
5. 「ゆるやかな共創の場づくり」のあり方研究と活用 : 昨年は「綜合力と共創」に関して、本を読む時間や考えを整理する時間が、なかなか取れませんでした。 今年は「ゆるやかな共創の場づくりのあり方」の研究に時間を割いて、「価値のある場づくり」の実践に 繋げたいと考えています。 本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。 |