■国際会議にパネラーとして参加して

 11月12〜14日に、北九州市で「国際ベンチャー・インキュベーション・フェスタin北九州」が開催され、全世界から集まっての各種イベントが開催された。
その中の「国際ビジネス・インキュベーション・シンポジウム」において13日には「地域のインキュベーション・システムと国際的なネットワークの構築について」というパネルディスカッションが行われ、私もパネラーの一員として参加させていただいた。
 同時通訳で行われる国際会議のパネルディスカッションという、私の仕事エリアにおいては滅多に経験できないことを、お陰さまでさせて頂いた次第である。
 パネルディスカッションのメンバーは、米国NBIAのダイナ会長をコーディネータとして、米国インキュベータ・コンサルタントのチャック氏、韓国KOBIAのキム会長、それに日本から大阪・島屋ビジネスインキュベータの農本所長、北九州テレワークセンターの滝本次長と私の3人を合わせて6人であった。私もそのようなメンバーの中に入れていただき、当企画をされた方々には感謝している次第である。

 パネラーの話をいただいたあと、メールや文書のやり取りを行うことで「@各地域でのインキュベーション・システムの現状、A国際的ネットワークの構築について」という大きな流れで進むことは事前に分かっていたが、パネラーの方々が、それぞれの国の事情を踏まえて、どのような考え方を示されるのかが全く分からず、先が読めない中で戸惑いをもって当日を迎えた。
 当日は午後3時から開催されるイベントではあったが、朝9時からの同時通訳をされる3人の方々を含めた打合せをし、さらに昼食をとりながらのメンバーによる打合せをして本番に臨んだ。英語の不得手な私にとっては、直接対話と通訳も交えてのやり取りを行うことができ、何とかなる感触も得ることができた。

 議論内容に関することは省略させていただくが、本番ではダイナ会長のコーディネートの下に、各パネラーが全体の流れを理解したうえでの発言を行うことで、参加された方々にも理解しやすい内容になったようで、多くの参加者やスタッフの方々からも「勉強にもなり、いいパネルディスカッションだった」とのありがたいお言葉もいただいた。

 パネルディスカッションが終了した時に壇上で、参加メンバー6人が、「ユーアー グッド・プレゼンテーション!」とお互いに握手をし合い、その後6人での記念撮影も行った。日本人でのパネルディスカッションでは味わえない「パネラー同士の連帯感・相互尊重感」を感じることもでき、私にとっては満足感の大きい、素晴らしい経験であった。
 このような機会を与えていただいた方々に対して、心より感謝を申し上げる次第である。