■年末に際して
 今年を象徴する漢字として「変」が選ばれた。
日本では首相の交代劇や、食の安全や事件・事故・自然災害などの異変が多く発生し、中国では8万人も亡くなった大地震の発生、アメリカの大統領選ではオバマ氏が「チェンジ」を標榜して大統領に選ばれた。米リーマン・ブラザーズの破綻が引き金となった世界的な経済環境の激変、ガソリン価格の急騰・急落を始めとする物価の変動など分野を問わず、かつてない「変」な出来事が数多く発生した。4人の日本人のノーベル賞受賞や、スポーツ界では若い力の台頭など、明るい話もあったが、あまりにも多くの異変で消し飛んだ感もある。
 今年の高島暦の運勢判断の中で、私の生年月日は「焦らず、休まず、間断なく、地道に努力」というキーワードであった。昨春に病気のダブルパンチを受けて体調を崩したあと、なかなか快方に向かわない状況のまま昨年末を迎えたが、昨年末の家族旅行で嘔吐下痢症を患ったことがきっかけとなり、急激に快方に向かい、今年の9月からは車の運転も出来るところまで回復した。回復のきっかけを作ってくれたのは孫のおかげだと、心から感謝している。いつの間にか「喉元過ぎれば・・・」で、以前の無理をする生活スタイルに戻りつつあり、あらためて初心に帰らねばと、気を引き締めているところである。
 今年も残すところわずかとなり、例年のごとく反省の意味も込めて、今年の目標を振り返って、この1年を締めくくることにしたい。

1.新たな生活スタイルの見直しと確立

 今年からは家族との時間も大切にし、年齢に相応しい健康重視の生活スタイルを再構築していきたいと考えていた。結果としては、体調が回復するに従い、従来の生活スタイルに戻るような傾向となり、自ら積極的に仕事環境を変革する必要性を感じた次第である。

2.マイ・ライフワークのバトンタッチ
 熊本と九経局、中小機構との繋ぎの人材については、農商工連携PMとして大澤氏が、中小機構インキュベータに堀氏が委嘱を受けたことで、バトンタッチができたと感じている。ビジネス支援図書館に関しては、坂本氏を中心に地域診断士研究会のメンバーへのバトンタッチも進んだと考えている。あとは地域診断士研究会の意識革新の集団化に期待したいところである。

3.九州・新連携支援を基軸とした企業支援の推進
 新連携事務局が地域担当制をひいたことで、私は熊本県担当となったが、疎遠になっていた関係機関とのネットワーク再構築を進めたが、相当できあがってきたと考えている。2011年の新幹線開通や、熊本市が政令指定都市となっていく中で、これらに向かって、私なりの役割も求められるのではないかと思っている。

4.共育システムの研究と相互研鑽の場づくり
 共育塾では1期生が次のステージ(自主運営)に進み、今年は2期生も3、4半期を越え、相互研鑽の場は充分、機能しているように思っている。1期生、2期生と地域診断士研究会とのリンクも進んでおり、来年度の3期生キックオフに繋げていきたいと考えているところである。

5.自己治癒能力の研究と実践
 自分が健康問題を引き起こして、心の底から健康の大切さを実感している。おかげで世の中には原因の分からない病気が山ほどあることや、自己治癒力や免疫力の大切さ、ものの考え方の大切さなどについて、多くの勉強をすることができた。根が楽観的にできているせいか、元気になると、いつの間にか元のスタイルに戻りがちであり、抜本的な生活一新の必要性も実感している。

 
 今年も、家族一同が恙無く1年を過ごすことができました。
これもご縁をいただいた多くの方々のおかげであり、心より感謝しています。
では皆様、よい年をお迎えください。