■ご縁を大切に @ 

 7月4日に、平田会長をゲストに迎えて共育塾2期生との会食懇談を行った。

               



  会食前の講話は、「今日の出会いが、あなたの運命」という言葉で始まった。そして若い時からの多様な経験事例をあげて「人とのご縁を大切にする心」の大切さを伝えていただいた。塾生一同が「普通だったら会うことのできないような方から、自分たちのために凄い話を聞かせていただいた」と感動しきりであった。
 また、いろいろな塾生からの質問に対して、「経営者として大切なこと」なども多くご教示いただき、心から感謝している。
        
 




 「今日の出会いが、あなたの運命」という言葉は、私が平田機工に勤め始めて以来、折に触れて平田会長からご教示いただいてきたことである。勤務時代は単なる言葉として認識していただけであったが、脱サラ後に自ら人生を切り拓いていく中で、齢を重ねるに連れて、その言葉の意味が実感として深まってきた。脱サラして以来、多くのご縁を得ていく中で、自らの仕事人生がダイナミックに変化していく経験を重ねてきたことで、「ご縁に感謝」の気持ちは強くなり、心から幸せ感を感じる機会が増えていることに気付かされた。

 「人とのご縁を大切にする心」について、私の仕事人生の経験から、「ご縁に感謝」しつつ、振り返って整理してみることとする。

        
 

 私の仕事人生は、大学を卒業してミツミ電機に入社したところから始まる。

 私の上司は大八木さんという方で、非常に几帳面な方であった。この方と出会ったことで、「仕事の基本や企画立案・書類作成の基本」を、徹底的に叩き込まれたわけだが、その教えが今でも私の仕事人生で大いに役立っており、心から感謝している。



 台湾出向時は、台湾三美の大塚さんに「工場マネジメント」を多面的に教わり、鳳山美之美の私の部下であった呉宗洋氏には、海外工場における国籍を超えて信頼関係の構築を行ったことで、国境を越えての心の交流の大切さを教えてもらった。台湾を離れ以来、現在も旧交を暖めている仲である

 ボーリング仲間で台湾出向時の先輩である松崎さんには、「気概を持って仕事をすること」、「衆知を集めること」の大切さを教えてもらった。

 


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年間にわたるミツミ電機時代には、量産品の開発・設計から製造まで経験したことや、海外工場での5年間の仕事経験を積めたことで、量産メーカーにおける「ものづくりの全断面」「マネジメントの重要性(商品開発及びQCDや効率の追求)」「海外工場のマネジメントのあり方」「海外から見た日本を知る」「国際的コミュニケーションのポイント」の実践力を学ばせてもらったといえるかもしれない。
            

 その後のことについては、次回に「ご縁を大切にA」以降で紹介することとする。